これはビックリ!CEOのタイプによって企業の生産性が大きく変わる

CEO

 

1114人のCEOを対象とした研究では、リーダータイプのCEOの方が企業の生産性を高めやすいと発表されました。

 

CEOの行動タイプによる企業の生産性

この研究(1)は6カ国の1114人のCEOを対象として一週間行われました。調査方法はパーソナルアシスタントや電話を通じて収集されています。データ量としはCEO一人あたり平均50時間の労働をカバーする42,233の活動を記録しました。

ざっくり分けると、平均的なCEOは以下のような時間を過ごしています。

 

CEOの仕事

  1. 人とのやり取りに費やす(70%):会議や工場見学、電話、メール、テレビ会議など
  2. 対話をサポートする活動(30%):移動時間や会議の準備など

 

後は活動を分類して、機械学習アルゴリズムを使っています。すると、CEOを最も区別できる組み合わせを発見しました。

 

CEOのタイプ

  1. マネージャータイプ:生産に携わる従業員と過ごす時間が長く、従業員や供給業者と1対1のミーティングが多め
  2. リーダータイプ:経営幹部と過ごす時間が長く、企業内外の運営に関わる会議が多め

 

この上でCEOの行動タイプが企業の業績にどう影響しているかを調査しています。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • リーダータイプは規模が大きく生産性の高い企業で見つかる傾向にあった
  • 上場企業はCOOがいる企業が平均して生産性が高い傾向にある
  • 家族経営はプロのマネジャーが率いる企業よりも平均的に生産性が低い傾向あり
  • 生産性は最高経営責任者(CEO)が本国以外で経験を積んで、年上で長時間勤務している企業で高くなる
  • マネージャータイプは行動指標の価値が低く、リーダータイプは行動指標の価値が高いとされた
  • CEOの行動指標の増加は従業員1人あたりの約31万円の利益増加と関連していた

 

総じていうと、リーダータイプのCEOの方が企業の生産性が高いとわかります。特に行動指標の増加が従業員1人あたり約31万円の利益と関連していたので、かなり大きな違いですね。ちなみに今回の実験はCEOの就任前後で比較しています。結果はCEOの就任から3年後に相関が確認されました。

つまり、リーダータイプのCEOが経営する企業は生産性が高く、この違いも就任後で確認されているわけですね。ただし注意したいのは、すべての企業においてリーダータイプのCEOがベストというわけではありません。

著者は以下のように述べています。

 

単純な会社とCEOの配置モデルに基づいて、CEOの行動には「ベストプラクティス」、つまりすべての企業にとって最適な行動がないことを示します。むしろCEOの行動には水平的な分化の証拠があり、CEOの企業への配置には大きな摩擦があることを示している。 6ヵ国にまたがる製造会社のサンプルでは、会社とCEOのペアの17%が誤って割り当てられており、その割り当てはすべての地域で見られますが、新興国ではより頻繁に発生します。

 

つまり、企業とCEOタイプの正しい割り当てが企業業績の向上につながるというわけですね。現実的には取締役会が3年前に業績を予測し、CEOを就任させることはできそうです。また現時点でCEOの方はリーダータイプとマネージャータイプを意識してみるのも良いのではないでしょうか。

それではぜひ参考に。

 

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