正直なところ目標の進捗確認は目標達成に効果があるのかというメタ分析

目標の進捗確認

 

目標達成に対する進捗確認を調査したメタ分析では、進捗確認は目標達成率に中程度の効果があると示されました。

 

進捗確認と目標達成のメタ分析

この研究(1)は目標達成率に対する進捗確認の影響を調査したメタ分析です。論文を精査した結果、138件の研究が選択基準を満たしていました。合計サンプル数は19,951人とかなり大規模です。目標達成の研究といっても、ビジネスではなく健康関連が中心でした。

 

実験のジャンル

  1. ダイエット
  2. 禁煙
  3. 食生活の改善
  4. 血圧対策

 

上記のジャンルの論文から以下のポイントを見ています。

 

論文のポイント

  1. 監視の焦点(行動対結果)と従属変数(行動対結果)の一致がパフォーマンスを改善するのかどうか
  2. 参加者は私的に進捗監視したのか公的に進捗監視したのか
  3. 参加者が進捗確認から取得した情報を物理的に記録するよう求められたかどうか
  4. 望ましい目標形式になっているかどうか(過去の基準値や他者と比較できているか)
  5. 目標からの監視距離と目標への進捗率を区別されているかどうか(目標が大きくても進捗率に満足している可能性も考慮)
  6. 受動的監視と能動的監視の違い

 

結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 進捗状況の確認は目標達成に中程度の影響を示した(d=0.40)
  • 進捗確認の焦点(行動か結果か)はどちらも効果あり(d=0.43,0.42)
  • 公の場で進捗確認をすると、目標達成に大きな影響がある(d=0.55)
  • 私的でも報告があるなら、目標達成に大きな影響がある(d=0.47)
  • 進捗確認から得られた情報を物理的に記録すると、目標達成に大きな影響がある(d=0.43)
  • 現在の状態を過去と比較すると、目標達成に効果があった(d=0.43)
  • 現在の状態を望ましい目標(未来)と比較すると、目標達成に効果があった(d=0.41)
  • 受動的な進捗確認と能動的な進捗確認は目標達成に影響なし
  • 進捗確認を増やすほど、行動パフォーマンス・目標達成率を有意に改善した

 

結果は進捗確認が目標達成に対して中程度の効果がありました。特に進捗確認の頻度が増加するほど、目標達成率は向上しました。いい感じの結果ですね。

この研究では色々と検証されましたが、進捗確認は行動でも結果でも目標達成に効果がありました。しかし注意したいのは行動の進捗確認を促すと、行動のパフォーマンスに大きな改善があるだけで、結果に対して影響があるわけではないということです。

 

今回の結果について著者は以下のように述べています。

 

私たちの調査結果はさまざまな種類の進捗状況の確認と情報探索、モニタリングは単一のプロセスではないことを明確にします。むしろ、人々が自分の目標の進捗状況を評価できる方法は複数あるとわかりました。ここで特定された次元は目標達成に対する特定の形式の進捗確認の影響を調べるため、有用な推進力を提供します。

 

著者が言うように今回の研究では進捗確認が目標達成に効果を与えるだけではなく、色々な情報がありました。

 

進捗確認のポイント

  1. 進捗確認するほど成功率が上昇
  2. 進捗確認は行動でも結果でもパフォーマンスに効果を与えられる
  3. 公の場や報告ありだと目標を達成しやすい
  4. 進捗確認時は情報を記録すると良い
  5. 過去のデータや目標と比較すると良い
  6. 進捗確認は受動的でも能動的でも変わらない

 

個人的には週一で進捗確認をして、情報の記録や比較を実践しようと思います。

それではぜひ参考に。

 

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