天才といえば、汚い机でクリエイティブなイメージがあります。しかし、最近発表された研究では「汚い机とクリエイティブさは関係ない」と報告されました。
天才の机と創造性の関連
天才といえば、汚い机で創造性豊かというイメージがあります。物理学者のアインシュタインやAppleのスティーブ・ジョブズの机はこんな感じ。
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実際に2013年の研究(1)でも、散乱した環境が創造性を高め、リスクを取りやすいと発表されました。しかし2019年に発表された研究(2)は約2倍のサンプルサイズで検証しましたが、影響を確認できませんでした。
机の汚さが創造性や実行機能に影響しなかった研究
この研究はボランティア144人を対象として、机の汚さによる創造性を検証しています。
そして、創造性や実行機能、性格、実行機能を評価するテストを行いました。結果は以下のような感じ。
結果
- 創造性に有意な違いなし
- 実行機能に違いなし
結果は散乱した汚い机が創造性を高めることはありませんでした。一応、この実験でも創造性に関する色々な実験で検証しているので、この結果には説得力がありますね。
著者は極端な結論を避けたいとしつつ、以下のように述べています。
私たちは用いられたさまざまな尺度と研究のサンプルサイズを考えると、限られた時間内に散乱したデスクで働くことの効果は(本当であるならば)小さく、信頼性が低いと結論します。
机が汚いから創造性が高まるのではなくて、別の要因が机を汚いままにしているのでしょうね。
それではぜひ参考に。