【注意】退屈で創造性が高まる!は全員に当てはまらないみたいだ

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退屈

 

イヴ
今回は退屈について解説していきます。

 

なぜ退屈は悪くないかを調査した研究

2019年に発表された退屈の研究(1)では、退屈の色々な利点が示されました。過去の研究は退屈が創造性を高める(2)とわかっていて、実は中々良かったわけです。

そんな中で創造性への利点を識別する3つのランダム化比較試験を行いました。3つとも規模が大きめです。

 

  1. 実験1:111人(退屈群52人、対照群49人)
  2. 実験2:61人(退屈群:31人、対照群:30人)
  3. 実験3:159人(退屈群:79人、対照群80人)

 

実験の内容は2つのグループに分けて、それぞれのセッションをやってもらいます。

 

  1. 色のついた豆を分類する作業(退屈群)
  2. 紙とのり、豆を使って工作(対照群)

 

この作業はすべての実験で行われましたが、それぞれ検証したことは違いました。

 

それぞれの実験

  • 実験1:退屈はアイデアの生成(創造性)に影響するのか?
  • 実験2:退屈は否定的な感情(欲求不満や怒り)に影響するのか?
  • 実験3:退屈の影響における個人差やアイデアの質への影響はどうか?

 

で、結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 退屈群はアイデアの数・独自性のどちらも大幅に増加させた
  • 退屈は否定的な感情(怒りやフラストレーション)は増加しなかった
  • 実験3では退屈群がアイデアの生成に影響を与えなかった

 

実験3では創造性が高まらなかったので、普遍的に高めるものではないとわかりました。より分析すると、以下の特性を持つ人が創造的なアイデアを生み出す可能性が高かったです。

 

  1. 高レベルの経験開放
  2. 学習目標の志向
  3. 認知の必要性
  4. 高い内部統制力

 

こういう特性が高い人の特徴は複雑な思考を得意にしていたり、新しいアイデアを実践していたり、知的好奇心旺盛の人だったりです。いわゆる活発的な人や知的な人が当てはまりそうですね。

著者はこれらの結果について以下のように述べています。

 

退屈の経験は拡散的思考の素因がある個人にだけ恩恵をもたらしました。退屈は知的活動に従事し、複雑な考えを試し、異なる信念を探求することを楽しむ個人にとって特に不快であるかもしれないと推測します。したがって、退屈はそういう人に対し知的な追求と認知的刺激のための意欲を働かせ、新規性と実用性の両方において高いアイデアを生み出すでしょう。

 

イヴ
なるほどね~!元々よく考えたり行動したりする人にとっては、退屈がツライから効果があるんだね!
ニコ
その通りだ!著者は退屈が潜在的にやる気の源になる可能性があるとも言っているぞ!現代は退屈とは無縁になりつつあるから、退屈な時間を作るのも良いかもな!

 

ちなみにGoogleやザッポスのような企業は従業員のための時間を作る傾向が高まっています。ネットやゲームに使っている時間を「何もしない時間」に置き換えてみてはいかがでしょうか?

それではぜひ参考に。

 

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