人工肉が注目される理由からベンチャー企業まで!人工肉バーガーが販売中!?

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人工肉
 

「人工肉って食べても大丈夫なの?」

「もう人工肉ハンバーガーがあるって本当ですか?」

 

今回は人工肉について解説していきます。

人工肉とは”動物の細胞を培養したり、植物性たんぱく質を利用したり、動物を殺さずに作る肉”のことです。

 

日本ではほとんど話題になりませんが、アメリカでは実際に普及し始めています。

今回はその作り方やどんな料理になっているかをまとめていきます!

人工肉について気になっている方は参考にしてみてください!

 

世界がタンパク質不足に!?人工肉が注目される理由

「2052 今後40年のグローバル予測」によれば、”今後40年間で動物や魚介類の高品質動物タンパク質不足に直面すると予測”されています。

国連食糧農業機関によると、”肉の需要は2050年までに70%増加するという予測”です。

 

食肉の消費量

※データ:農林水産省-2026 年における世界の食料需給見通し―世界食料需給モデルによる予測結果-
2050は2013-15から70%増加したときの予測
単位:100万トン

 

このとき供給量を増やすのに問題となるのが、”餌となる植物”やその”農地”です。

餌となる植物は気候変動の影響を受けやすいですし、砂漠化や海面上昇の影響で農地そのものが減少します。

 

餌が減少する

 

”豚は人間の食用レベルの餌を使うため、生産が減少していく見込み”です。

一方の牛や鶏は悪影響を受けづらいですが、ここから数を増やし続けられるかは疑問が残ります。

 

このように、”高品質なタンパク質を継続的に安く提供することは多くの障害が予想”されています。

肉が食べられなくなったり、価格が高くなったりするのはかなりキツイですね・・・。

 

もしお金持ちが肉の消費を抑えたとしても、高品質なタンパク質の価格は上昇し続けます。

”このような世の中が予測されていて、Googleの設立者であるセルゲイ・ブリンやビル・ゲイツが投資をしたことで人工肉が注目を集めている”わけです。

 

人工肉はどうやって作られているの?

人工肉は”動物の細胞を培養して作られている肉””植物から作られている肉”があります。

それぞれ作り方が違うので、解説していきます!

 

1.動物細胞を培養して作る人工肉

動物の細胞を培養して作られている肉は肉としては全く同じものですが、”動物を殺すのではなく、細胞を育てる”ことで作っています。

作り方については、以下の動画がわかりやすいです。

 

 

まず牛の幹細胞を取り出して培養していきます。

幹細胞は自分と同じ細胞を増やしたり、新しい別の細胞になったりできる万能細胞です。

 

人工肉では筋肉の細胞が必要なので、筋細胞を取り出します。

ここから”細胞を培養していくと、爆発的に増えて細胞融合してできるのが0.3mmの筋管”です。

 

0.3mmの筋管も他の筋管たちと結合して、小さな筋肉組織が出来上がります。

そしてこの”小さな筋肉組織が大量につなげたのが肉”です。

 

2.植物性タンパク質から作る肉

植物から作られた人工肉

 

”植物性タンパク質から作られる人工肉は小麦やとうもろこし、大豆、ココナッツ、じゃがいもなどが原料”です。

しかし、”肉の味や香りを作り出しているヘムという重要な成分が抜けている”のが問題でした。

植物性タンパク質から人工肉を作っているインポッシブルフーズは、それと同じ働きがある大豆レグヘモグロビンというタンパク質を作成しています。

 

The Making of The Impossible™ Burger

 

大豆レグヘモグロビンを植物から取り出すことは困難かつコストが高いです。

そこで大豆植物からDNAを取り出して、遺伝子組換え酵母を入れて作っています。

その結果として”動物を使ったハンバーガーよりも温室効果ガスは87%減少し、土地は5%で済み、水の使用量も25%ほどで足りる”ようになりました。

 

人工肉の驚きな価格!初人工肉バーガーは3300万円!?

ハンバーガーの価格

 

世界初の人工肉ハンバーガを作ったmosa meatでは、”初めて作ったハンバーガーが3300万円”でした。

今では工業規模に拡大された影響で、”1,195円まで値下げ”がされています。

 

しかし海外のスーパーでは130円ほどでハンバーガーが売られているため、まだ高いです。

とはいえ、”さらなる効率化が図れれば、5~7年程度で同じレベルまで引き下げられます。”

 

美味しそうな人工肉バーガーと人口肉料理6選

1.モザミートハンバーガー

モザミートハンバーガー

 

モザミートが販売しているハンバーガーです。

”価格は9ユーロ(約1200円)”で食べられます。

この人工肉は動物細胞を培養したもので、細胞レベルでは普通の肉と見分けが付きません。

ほとんど変わらない肉なので、見た目も全く違和感のないハンバーガーです。

”写真のクオリティも高くて、めちゃくちゃ美味しそう”です。

 

2.モザミートボール

モザミートボール

 

モザミートで作られたミートボールスパゲティです。

ミートボールが大きすぎますが、言われなければわからないクオリティです。

 

3.インポッシブルバーガー

インポッシブルバーガー

 

インポッシブルフーズのインポッシブバーガーです。

この人工肉は植物性タンパク質が元となっています。

”大豆レグヘモグロビンが利用されているため、肉の味や香りが再現”されています。

 

インポッシブルバーガー

 

見た目の再現度も高く、焼き加減をレアにすることも可能です。

実際に食べた人は「人工肉だと言われなければわからない」とおっしゃっていました。

 

4.インポッシブルエンパナーダ

インポッシブルエンパナーダ

 

インポッシブルフーズはハンバーガーの他にサンドイッチやタコス、ピザなども作っています。

その中で特に美味しそうだったのが”エンパナーダ”です。

エンパナーダは生地に具を包んで折りたたむスペイン料理です。

写真で見ても、サクサク感が伝わってきます。

 

5.ビヨンドバーガー

ビヨンドハンバーガー

 

ビヨンドバーガーはビヨンドミートが手がけるハンバーガーです。

ビヨンドミートも100%植物性タンパク質で作っています。

植物の中でも、えんどう豆やファバ豆、大豆を利用しています.

ビヨンドバーガーの場合は”動物タンパク質と同じ繊維構造を再現するために、「加熱」「冷却」「圧力」を加える独自のシステムを採用”しています。

ハンバーガーのセットもクオリティが高すぎです。

 

6.ビヨンドソーセージ

ビヨンドソーセージ

 

ビヨンドソーセージは植物性タンパク質を利用したソーセージです。

”動物性のソーセージよりも43%脂肪がカット”されています。

これなら、ダイエットでもソーセージが食べられるかもしれませんね!

使われているタンパク源はほとんど変わらず、えんどう豆とファビ豆、米です。

味も3種類あって、「オリジナルブラードヴルスト」「スイートイタリアン」「ホットイタリアン」に分類されます。

 

人工肉を扱う4つのベンチャー企業

1.mosa meat

mosameat

 

mosa meatは世界で初めて牛の細胞を培養してハンバーガーを作った会社です。

このときのコストは約3,300万円でしたが、Googleの設立者の1人であるセルゲイ・ブリンが出資しました。

mosa meatの使命は”養殖肉を商業化して大量市場に持ち込み、持続可能かつ動物に優しい方法で肉の需要を満たす”ことです。

今ではモザバーガーの価格は1200円程度まで値下げされています。

今後も効率化が進めば、より価格が引き下げられる予定です。

 

主な人工肉料理

  • モザミートハンバーガー
  • モザミートボール
  • モザミートステーキ

 

Mosa Meatの公式ページ

 

2.impossible foods

インポッシブルフーズ

 

インポッシブルフーズは植物性タンパク質から人工肉を作って、すでにアメリカで普及させている会社です。

”多くのレストランやハンバーガーチェーンと提携していて、約1300店舗との契約が完了”しました。

この会社は独自の人工肉を作っていて、本物の肉がもつ鉄分の風味や血を大豆レグヘモグロビンによって再現しています。

大豆レグヘモグロビンが新しい成分だったので、安全性が問題でした。

しかし”FDAへ報告をおこない、安全確認が取れて信頼性を獲得”しています。

 

インポッシブルフーズの公式ページ

 

3.ビヨンドミート

ビヨンドミート

ビヨンドミートは、動物性タンパク質と植物性タンパク質を置き換える未来を創造することを使命とした会社です。

植物をベースにした肉ですが、加熱や冷却、圧力などの独自システムで肉を再現しています。

ビヨンドミートの手がけるビヨンドバーガーは、”すでに10,000店舗の肉屋で購入可能”です。

ちなみにビヨンドミートはビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオが出資していることでも有名です。

 

ビヨンドミートの公式ページ

 

4.インテグリカルチャー

インテグリカルチャーは細胞培養技術を利用して食糧生産をおこなっている日本のベンチャー企業です。

元々は純肉の「Shojinmeat Project」という団体を設立し、”細胞培養液やそのシステムを開発”しました。

まだ市販で売られているわけではありませんが、段階的に販売する予定です。

 

2019年 サプリ
2021年 フォアグラ
2025年 デザイナーミート
2030年 一般的な肉

 

デザイナーミートとは、成分を意図的にコントロールした肉のことです。

細胞から培養しているため、豚肉の一部分だけ魚というような肉も作れます。

最近では、”複数の投資家から3億円を資金調達”しました。

 

インテグリカルチャーの公式ページ

 

FDAが大豆レグヘモグロビンの安全性を確認

人工肉にはコストや技術など色々な問題点があります。

しかし特に注目を集めていたのが”インポッシブルフーズに使われている大豆レグヘモグロビン”です。

インポッシブルバーガーはこの成分を利用して、肉の再現をおこなっています。

問題となったのが”遺伝子操作をした新しい成分”という点です。

成分自体は2014年にGRAS(一般に安全と認められる食品)の承認を受け、2016年にはラットによる大量投与の実験をし、副作用は確認されませんでした。

この上で2017年8月にアメリカの環境保護団体が安全性について批判したのです。

インポッシブルフーズはその2ヶ月後にFDAへ報告書を提出し、2018年7月に「懸念事項なし」という返答がされました。

新しい成分については安全性が気になるところですが、”インポッシブルフーズは信頼性を獲得してより普及”にむけて活動しています。

 

まとめ

人工肉は想像以上に進んでいた分野でした。

日本ではまだまだですが、”海外ではすでに普及”し始めています。

アメリカは安全性が問題となりましたが、それもクリアしつつあります。

未来では獣肉禁止なんて国が出てきてもおかしくありません。

日本での知名度が低いのは残念ですが、日本でも早く普及することを期待しています。

人工肉について気になっていた方は参考にしてみてください!

 

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