ビタミンDで記憶力アップは正しいけど、リスクもあるという話

ビタミンD

 

ビタミンDは健康面やメンタル面でも必要な栄養素です。そんな中、ビタミンDを1年間摂取し続けて認知機能を向上させたという調査結果が発表されました。

 

ビタミンDと記憶力の研究

過去の研究ではビタミンDが認知の正常な機能に役割を果たすと示されています。しかし、過去の研究は期間が短いものもほとんどだったので、今回は1年間という長い期間で研究が行われました。(1

まず参加者には55人の中年女性で、以下の3つに分かれてもらっています。

 

グループ分け

  1. 600IU/日(対照)
  2. 2000IU/日
  3. 4000IU/日

 

上記の量はサプリと食事の総量です。600IU/日が対照群となっていますが、1日の推奨目安量となっています。

最初の5週間は連続で摂取してもらった後で、飲んだ錠剤数を評価して調整しています。また食事や減量のセッションも行われました。1年間続けてもらってから以下の測定をしています。

 

診断内容

  1. 血液採取
  2. 実行機能
  3. 学習/記憶
  4. 注意力
  5. 安全性

 

認知テストは結構色々な種類をやっています。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 2000IU/日群は記憶テストで良好な結果を示した
  • 4000IU/日群は実行機能の測定で多くの時間が必要だった
  • 高ビタミンD群は反応時間が遅くなった(注意力)

 

結果は1年間の高用量ビタミンDが認知機能にプラスとマイナスの面が確認されました。記憶力は2000IU/日群で大きく改善されています。

しかし、実行機能においては悪い成績を示し、注意力では反応時間が遅いというデメリットが出てきました。このリスクが問題になるのは高齢者です。

著者は以下のように述べています。

 

4,000IU/日というのは若い人にとっては問題にならないかもしれないが、高齢者にとっては反応時間が遅いため、歩行やバランスをとるのに支障をきたす可能性があるという。

 

反応速度の遅さは高齢者の転倒リスクを高めてしまうというデメリットがあります。高齢者の方には高用量のビタミンDを無理して飲む必要はないかなと思っております。

逆に記憶力を高めたい若い人は2000IU/日を目安に摂ってみると良さそうですね。

それではぜひ参考に。

 

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