記憶するなら自分で問題を作る?実はすごいテスト効果の研究まとめ

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テスト効果

 

イヴ
今回はテスト効果について解説していくよ!科学的根拠もたくさんある方法だから参考にしてね!

 

テスト効果とは?

テスト効果とは、覚えているかどうかテストをすることで、記憶が定着しやすくなる効果のことです。

このテスト効果は勉強法の中で、特に研究されています。

 

トニー
ニコ
科学的に効果がかなり認められていると言えるな!

 

自己テストの効果は?信頼性の高い研究まとめ

1.テスト効果のメタ分析

テスト効果のメタ分析レビュー(1

実験内容

1975年から2013年までに公開・報告された61の論文から199の効果量をメタ分析。

結果

ランダム効果モデルからの平均加重効果サイズg=0.50と0より大きく、対照群と比較してテスト効果を示しています。中央値は0.55で、効果の大きさの81%は正(テスト効果)で、18%は負(再調査条件の優位性)1%は0でした。

考察

本研究はテスト効果の信頼性を実証します。平均加重効果は正(g=0.50)で、統計的に信頼できる数値です。

 

2.学習におけるテスト効果の系統的レビュー

学習におけるテスト効果の系統的レビュー(2

実験内容

2006年から2012年の間に科学誌で発表されたテスト効果についての論文を抽出した。それから見つかった論文を精査した最終的に31の論文をレビューした。

結果

フリーリコールテスト・キューリコールテスト・認識テストはテストをしなかった場合と比較して、成績に有益だった。フリーリコールテストは、認識テストよりも長期記憶にプラスの効果をもたらすが、単純な読み直しなどと比較すると、どちらも有益だった。

考察

この系統的レビューでは、テスト効果が様々な条件で効果が出ることがわかりました。ただの見直しはほぼ効果のない学習方法で、自己テストは長期的な記憶の保持にとても有用です。

 

トニー
ニコ
信頼性の高いメタ分析と系統的レビューでも、効果が認められているのがテスト効果だ!ここからはどのように自己テストをしていくべきかを解説する!

 

記憶力を高める自己テストのやり方

1.復習のやり方

大学生に外国語の単語ペアを記憶させる実験(3)では、とても興味深い結果が出ています。

この研究では以下の4つのグループに分けました。

 

復習小テスト
グループ1全て全て
グループ2間違えた単語のみ全て
グループ3全て間違えた単語のみ
グループ4間違えた単語のみ間違えた単語のみ

 

結果は以下のような感じ。

 

成績と勉強時間

 

グループ1とグループ2が長期的な記憶において高い成績を収めました。

しかし、勉強時間を含めて考えると、グループ2が最も効率的な復習方法だとわかります。

ということで、何らかのテストをするときは「小テストで間違えた単語のみ復習し、全単語を再テストする」という方法が最も勉強時間を抑えつつ、成績を高める方法です。

 

2.テストの効果時間

テスト/復習と復習のみを比較した研究(4)では、復習+小テストが記憶力に良いとわかりました。

55人の被験者を対象として「ただの復習」と「ただの復習+小テスト」に分けました。

記憶する期間は以下の6つです。

 

記憶の保持期間

  • 5分後
  • 1日後
  • 2日後
  • 7日後
  • 14日後
  • 42日後

 

で、それぞれ見てみると以下のような結果になりました。

 

テストと復習による保持期間ごとの差

 

勉強をして比較的すぐに復習をすると、それほど成績に違いはないようです。

しかし、日を空けるごとにテスト効果が見え始めています。

 

特に試験勉強をしている人は試験までの期間が長く、長期記憶が必要です。

この場合はただ復習するよりも小テストを入れつつ、復習する方が長期的に記憶しやすいとわかります。

この研究では他にもう2つ実験を行っていますが、総括してテストによる復習は忘却率を減少させるとのことです。

 

3.自己テストは5回正解するまでが妥当?

自己テストの回数は概ね5回正解すれば、それ以上は成績がほぼ上がりません。

この研究(5)はケント州立大学の学生129人を対象として、スワヒリ語の単語テストを行いました。

テストまでの流れは以下のような感じです。

RIとISI

 

この研究では小テストをあらかじめ決めた正解数になるまで、繰り返し行いました。

で、ここから4つのグループに分けています。

 

4つのグループ

  1. 長いISI(6分)✕短いRI(25分)
  2. 短いISI(1分)✕短いRI(25分)
  3. 長いISI(6分)✕長いRI(1週間)
  4. 短いISI(1分)✕長いRI(1週間)

 

少しややこしいですが、小テストを1分置きか6分置きで繰り返して、それから本テストを25分後に行うか、1週間後に行うかで比較したわけです。

で、結果は以下のようになりました。

 

正解数

 

最も良かったのは、長いISI✕短いRIグループでした。

短いRIグループは小テストを行って25分後にやっているので、当然といえば当然です。

 

問題は1週間後に行ったグループですが、ここでも長いISIのグループが高い得点でした。

つまり、復習で自己テストをするときは間隔を空けて行うのが良いです。

 

また5回以上小テストで正解すると、そこから大きく成績が伸びていることはありません。

ということで、自己テストも5回正解したら、辞めても良さそうですね。

 

4.答え合わせについて

テスト効果をより高めるには、答え合わせがとても大切です。

というのも、「答え合わせあり」と「答え合わせなし」の比較研究(6)では、答え合わせありの方が有意に成績が良かったからです。(当たり前ですが)

答え合わせ

この研究では「すぐに答え合わせ」「遅れて答え合わせ」「答え合わせなし」でそれぞれ比較しました。

すると、遅れた答え合わせをしたグループが有意に成績が良かったわけです。

これは「分散学習」の効果で、時間をあけて復習(答え合わせ)することでより記憶に定着しやすくなります。

 

 

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