間違えた問題の復習方法は色々あります。今回紹介する研究で最も成績が良かったのは「間違えた問題のみを復習し、すべての問題を小テストする」でした。
間違えた問題の復習方法を比較した研究
この研究(1)は大学生を対象として、40のスワヒリ語を記憶してもらいました。そして参加者全員にテストを受けてもらった上で、4通りに分けて復習してもらいました。
復習 | 小テスト | |
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グループ1 | 全て | 全て |
グループ2 | 間違えた単語のみ | 全て |
グループ3 | 全て | 間違えた単語のみ |
グループ4 | 間違えた単語のみ | 間違えた単語のみ |
復習の方法は復習と小テストの2つで行いました。グループごとに「全ての問題を復習する」か「間違えた単語のみを復習する」かで分けたわけです。
で、結果は以下のような感じでした。
最も成績が良かったのはグループ1とグループ2でした。しかし、勉強時間を考慮すると、最も効率よく勉強したのはグループ2(間違えた単語のみ復習し、全ての問題を小テストする)です。
グループ2と3で大きな違いが出たことから、反復して学習するよりもテストをする方が記憶に残りやすいとわかります。著者も以下のように述べています。
本研究は学習に対するテストの強力な効果を示しています。反復テストの実践は長期的な記憶保持を高めましたが、反復学習は本質的に何の利益ももたらしませんでした。
この研究はテスト効果の重要性を示している!ただ復習するよりもテストをして復習する方が効率的ということですね。
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最強と呼び声高い「テスト効果」を深く掘り下げたメタ分析がこちら
それではぜひ参考に。