読解力を大幅に改善!確実に身に着けたいメタ認知読書「SQ4R」

2019年5月16日

メタ認知読書

 

今回はメタ認知読書の「SQ4R」を解説します。

 

SQ3R/SQ4Rとは?

SQ4R

 

SQ3R・SQ4Rとは、メタ認知学習法の1つです。SQ4Rという名前はそれぞれ英語の頭文字を取っています。

 

SQ4R

  • S(Survey,調査)
  • Q(Question,質問)
  • R1(Read,読む)
  • R2(Respond,回答)
  • R3(Record,記録)
  • R4(Review,復習)

 

SQ3RとSQ4Rの違いは、「R4」があるかないかの違いです。ちなみに1996年に行われた研究(1)では、SQ3RとSQ4Rの比較で有意差なしと出ているので、どちらでも問題はありません。

 

SQ4Rの科学的根拠

最近の研究(2)では、小学4年生を対象として読解力が有意に向上した結果が出ています。しかもこの研究では1ヶ月後の事後テストでも効果が確認されていて、持続性があるとわかっています。他にも研究(3)はありますが、読解力の改善が多いです。

 

メタ認知戦略
メタ認知学習対決!SOARとSQ3Rはどちらが優れているのか判明した

 

SQ4Rのやり方

SQ4Rのやり方は順番に解説します。

 

調査(S)

本を読む前に、どんなことが書かれているかを調査します。主な調査方法は以下の通りです。

 

調査

  1. タイトル
  2. 目次
  3. 序文
  4. 索引
  5. 章の見出し
  6. 太字

 

本がどんな構成になっているのかを理解することで、本格的に読んだときの理解を深めるというわけです。

 

質問(Q)

調査を終えたら、本への質問を用意します。調査のフェーズでだいたいどんなことが書かれているかはわかりました。それを踏まえた上で、自分が欲しい情報に関する質問を考えるわけです。

 

受験で使える勉強法は何か?
英単語を効率よく記憶する方法は?
集中力を維持し続けるには?
チョコが頭に良いのは本当か?
ポモドーロテクニックって何?

 

質問は最低3つ程度用意しましょう。

 

読む(R1)

 

読書
読書するときは質問の答えを探すために読みます。何の目的もなく、読書するのは禁止です。質問の答えが見つかったら、次のステップに進みましょう。

 

回答(R2)

回答

このステップでは本を閉じて、質問に答えます。質問に答えられない場合は、もう一度本を読みましょう。後は自分の中できちんとした説明ができるまで繰り返します。どうしても回答が長くなってしまう場合は、質問の切り口を変えることも考えましょう。

記録(R3)

質問に答えられたら、学んだことを記録します。例は以下のような感じ。

 

記録する方法

  1. 本にマーカー
  2. 余白にメモ
  3. ノートにメモ
  4. スマホにメモ

 

記録する方法はお好みでいいですが、ひとつにまとめておくのがオススメです。

 

復習(R4)

このステップでは記憶したことを再学習します。復習について以下の記事を参考にしてください。

 

復習
受験生必見!復習はどのくらいの間隔でやるのがベストなのかという研究
復習
復習するタイミングで成績が変わる!復習のベストタイミングがこちら

 

言うまでもありませんが、復習は記憶の定着にとても重要です。すでに知っている情報ですし、要点を思い出すだけなので時間もかかりません。ただし、復習で質問に答えられない場合は再度読み直しましょう。

 

それではぜひ参考に。

 

 

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