今回はメタ認知読書の「SQ4R」を解説します。
SQ3R/SQ4Rとは?
SQ3R・SQ4Rとは、メタ認知学習法の1つです。SQ4Rという名前はそれぞれ英語の頭文字を取っています。
SQ4R
- S(Survey,調査)
- Q(Question,質問)
- R1(Read,読む)
- R2(Respond,回答)
- R3(Record,記録)
- R4(Review,復習)
SQ3RとSQ4Rの違いは、「R4」があるかないかの違いです。ちなみに1996年に行われた研究(1)では、SQ3RとSQ4Rの比較で有意差なしと出ているので、どちらでも問題はありません。
SQ4Rの科学的根拠
最近の研究(2)では、小学4年生を対象として読解力が有意に向上した結果が出ています。しかもこの研究では1ヶ月後の事後テストでも効果が確認されていて、持続性があるとわかっています。他にも研究(3)はありますが、読解力の改善が多いです。
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メタ認知学習対決!SOARとSQ3Rはどちらが優れているのか判明した
SQ4Rのやり方
SQ4Rのやり方は順番に解説します。
調査(S)
本を読む前に、どんなことが書かれているかを調査します。主な調査方法は以下の通りです。
調査
- タイトル
- 目次
- 序文
- 索引
- 章の見出し
- 太字
本がどんな構成になっているのかを理解することで、本格的に読んだときの理解を深めるというわけです。
質問(Q)
調査を終えたら、本への質問を用意します。調査のフェーズでだいたいどんなことが書かれているかはわかりました。それを踏まえた上で、自分が欲しい情報に関する質問を考えるわけです。
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質問は最低3つ程度用意しましょう。
読む(R1)
回答(R2)
このステップでは本を閉じて、質問に答えます。質問に答えられない場合は、もう一度本を読みましょう。後は自分の中できちんとした説明ができるまで繰り返します。どうしても回答が長くなってしまう場合は、質問の切り口を変えることも考えましょう。
記録(R3)
質問に答えられたら、学んだことを記録します。例は以下のような感じ。
記録する方法
- 本にマーカー
- 余白にメモ
- ノートにメモ
- スマホにメモ
記録する方法はお好みでいいですが、ひとつにまとめておくのがオススメです。
復習(R4)
このステップでは記憶したことを再学習します。復習について以下の記事を参考にしてください。
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受験生必見!復習はどのくらいの間隔でやるのがベストなのかという研究
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言うまでもありませんが、復習は記憶の定着にとても重要です。すでに知っている情報ですし、要点を思い出すだけなので時間もかかりません。ただし、復習で質問に答えられない場合は再度読み直しましょう。
それではぜひ参考に。
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