カリフォルニア大学の研究によると、ランダムに勉強する方が記憶に残りやすいと発表されました。
絵画を記憶するならブロックかランダムか
この研究(1)はカリフォルニア大学の72人の学生を対象に、絵画とアーティストを記憶してもらいました。覚える絵画は12人のアーティストの絵画6枚でした。やり方はパソコンに絵画とアーティスト名を3秒表示するというものです。
実験では参加者を以下の2つにランダムで分けています。
グループ分け
- ブロック群:アーティストごとに表示
- ランダム群:ランダムに表示
そして、参加者全員テストをすると意外な結果でした。
結果
- ランダムの方が成績が向上した
- 参加者の78%はまとめて記憶する方が良いと回答した
つまり、アーティストごとにひたすら勉強するよりも全くのランダムで勉強する方が良いとわかります。特に面白いのが約80%の人はまとめて記憶した方が良かったと回答している点です。
この結果について著者は以下のように述べています。
ほとんどの人は帰納的(規則や法則を見出そうとする)学習の状況では集団化を好む傾向がありますが、私たちの結果は学習の観点からすると自分たちで非効率にしているかもしれないと示唆しています。
個人的にもカテゴリごとに記憶した方が良いように感じますが、実際にはランダムで記憶した方が成績は良くなります。何事も「反復が大事」と言われがちですが、愚直に反復するよりも変化をつけて問題を解く方が良いようです。
それではぜひ参考に。