勉強に使えるあのアロマが子供のワーキングメモリも改善した話

2019年8月8日

アロマセラピー

 

ローズマリーは記憶力の向上に使えるのは有名です。そんな中、小学生を対象とした研究でワーキングメモリを大幅に向上させるという調査結果が発表されました。

 

ローズマリーと子供のワーキングメモリの研究

この研究(1)はイングランドの40人小学生を対象として行われました。参加者は以下の2つに分かれています。

 

グループ分け

  1. ローズマリー群:20人
  2. アロマなし群(対照):20人

 

わかりやすいシンプルなランダム化比較試験です。アロマはテストの10分前からオンにしています。そして、参加者全員にワーキングメモリテストを行っています。

 

ワーキングメモリテスト

  1. 即時シリアルリコールテスト
  2. 数字スパンテスト
  3. 文字数スパンテスト
  4. カウントスパンテスト
  5. 遅延ワードリコールテスト

 

それぞれ行って結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 即時シリアルリコール:ローズマリーが有意に高いスコア(d=1.1)
  • 数字スパン:ローズマリーが正確に記憶していた(d=0.35)
  • 文字数スパン:ローズマリーは有意に高いスコアを示した
  • カウントスパン:ローズマリーは有意に高いスコアを示した(d=0.9)
  • 遅延ワードリコール:ローズマリーは正確に記憶していた(d=0.38)

 

結果はローズマリーのエッセンシャルオイルで子供のワーキングメモリパフォーマンスが大幅に向上すると示されました。効果サイズは中程度から大きいものでした。

今回は子供を対象とした実験ですが、成人のサンプルでも記憶に小さい効果サイズが示されています。(2)ただ年齢差によって、効果が変わる可能性も十分あるので、子供は効果が出やすいのかもしれませんね。

ローズマリーが記憶力を高められるのは、1,8シネオールという揮発性成分と言われています。1,8シネオールとは、ローズマリーに含まれる香り成分のことです。研究(3)では認知タスクパフォーマンスと有意に関連が見られました。

 

メモ

ちなみに成分が体に入るメカニズムは気体になった化合物が鼻粘膜や肺粘膜を介して血流に入ると言われています。特に1,8シネオールは揮発性(気体になりやすい性質)です。

 

このようにローズマリーは記憶に役立つので、勉強のときは試してみる価値ありです。

それではぜひ参考に。

 

 

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