新しく発表された研究では、記憶の定着には昼寝が最も長期記憶に良いと発表されました。
「昼寝」「休憩」「勉強」を比較した研究
この研究(1)は詰め込みの勉強と昼寝を長期記憶から見て比較したものです。参加者は84人の大学生で、以下の3グループに分かれてもらっています。
グループ分け
- 昼寝群:27人
- 詰め込み勉強群:30人
- 休憩群:27人
実験の流れは以下の画像がとてもわかりやすいです。
簡単な話、勉強の合間の休憩でどれが良いかを比較したわけですね。それぞれ1時間ずつ昼寝や休憩をしています。
テストは当日と1週間後に行われました。結果は以下のような感じ。
結果
- 昼寝群は30分・1週間後で休憩群よりも有意に多く記憶していた
- 詰め込み勉強群は30分後では休憩群よりも有意に優れた成績だった
- しかし1週間後のテストでは有意差はなくなっていた
これらの結果から、1時間の昼寝が詰め込み勉強と同等以上の記憶保持ができるとわかりました。詰め込み勉強は短期的には休憩より優れていますが、長期的に見ると記憶保持ができません。丸一日勉強をする受験生は積極的に昼寝をした方が良さそうですね。
昼寝の長さについては以下の記事を参考にしてください。
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認知機能を最大化する昼寝の長さを検証した研究3選
それではぜひ参考に。