アリゾナ大学の研究によると、朝のコーヒーが記憶力を改善したと発表されました。
コーヒーで記憶力を改善した研究
この研究(1)はアリゾナ大学の60人の学生を対象として行われました。参加者は朝の6-7時に来てもらい、いずれかのコーヒーを飲んでもらいます。
グループ分け
- カフェイン:30人
- カフェイン抜き:30人
コーヒーはスタバのインスタントコーヒーが使われました。そして、30分読書をしてもらった後で、課題やアンケートを終えています。結果は以下のような感じ。
結果
- カフェイン群は覚醒レベルが有意に変動した
- カフェイン群はキューリコールテストで有意に優れたパフォーマンスを示した
- 早朝のカフェインが悪影響を及ぼした報告なし
ということで、早朝のカフェインは記憶力を大幅に向上させるとわかりました。早朝のカフェインで悪影響も確認されていませんし、中々いい感じですね。
またこの実験は午後にも全く同じ条件で行っています。(午後は40人)しかし、午後のカフェインは記憶パフォーマンスが変化しませんでした。少し意外な結果ですね。
カフェインが記憶力を強化するメカニズムは不明ですが、著者は以下のように述べています。
カフェインの恩恵は単に覚醒と注意の一般的な増加によるものではないと結論を下しました。記憶の増強は、パターン分離に有益であることが示されているノルエピネフリン濃度の上昇、またはCA2領域のアデノシン受容体濃度が高いことによる海馬の長期増強によって媒介される。
ざっくり言うと、カフェインが海馬記憶を潜在的に増強するということですね。今までは覚醒レベルや集中力の改善が記憶に良いと意見もありましたが、それを否定する結果です。朝から勉強をするという人はコーヒーを使ってみる価値がありそうですね。
それではぜひ参考に。
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