環境と記憶の研究では、同じ環境が記憶力を高めると報告されています。
ダイバーに水中と陸上で勉強・テストしてもらった研究
この研究(1)は18人のダイバーを対象として、36の単語を記憶してもらいました。記憶する場所とテストする場所を陸上と水中にして、4グループに分けています。
グループ分け
- 陸で勉強、陸でテスト
- 陸で勉強、水中でテスト
- 水中で勉強、陸でテスト
- 水中で勉強、水中でテスト
すると、結果は以下のような感じでした。
陸でテスト | 水中でテスト | |
---|---|---|
陸で勉強 | 13-5 | 8-6 |
水中で勉強 | 8-4 | 11-4 |
結果を見ると、陸で勉強・テストをした群が最も良かったです。しかし、関連で見ると、勉強の場所とテストした場所が同じだと成績が良いとわかります。
いわゆる環境的文脈依存記憶と呼ばれるもので、これはその最初の研究です。それからメタ分析(2)も発表されて、環境が記憶に中程度の効果を持つことを示しました。つまり、テストをする場所と同じ場所で勉強することは効率的な勉強法といえます。
テストをする場所と同じ場所で勉強できるのは一部の人だけです。とはいえ、学生はやりやすいので、教室で試験勉強をするのはとても理にかなっています。
限定的ではありますが、試してみる価値がある勉強法でしょう。
それではぜひ参考に。
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