【保存版】科学的に優秀な分散学習の総まとめ!一夜漬けの2倍記憶できる?

更新日:

分散学習

 

イヴ
今回は科学的にも認められている分散学習についてまとめていくよ!

 

分散学習とは?

分散学習とは、時間を分散させてコツコツと勉強する方法のことです。

分散効果とも呼ばれています。

最初に確認されたのは、忘却曲線でお馴染みのヘルマン・エビングハウスさんの実験でした。(1

 

集中学習との違い

集中学習とは、一気に集中して行う勉強法です。

 

集中学習と分散学習

 

上記のように、8時間の勉強をぶっ通しで行います。

一方の分散学習は8時間を小分けにして、2時間×4日にする方法のことです。

勉強時間は同じですが、場合によっては集中学習の2倍思い出せることもあるとか。(2

 

集中学習と分散学習の比較研究

分散学習の方が良いとは聞いたことがあっても、実際に科学的根拠を見たことがない人もいるでしょう。

実際に集中学習と分散学習は比較研究(3)が行われています。

 

この研究で集中学習グループは1日で詰め込み、分散学習グループは2日間勉強しました。

テストは単語の組み合わせを記憶するもので、2回行われています。

 

分散学習と集中学習

 

結果は1回目のテストでは変わらない成績でしたが、次の日にテストをすると分散学習の方が有意に優れていました。

これは学習を分散させると、忘却の速度が遅くなることを示しています。

著者らはこれらの結果から分散学習が海馬の記憶結合を増強する可能性があると言っています。

 

分散学習の例

分散学習は短期でも長期でも効果が認められています。(4

私が知っている最短の分散学習は動画を見てから数秒で、40秒間声に出してイメージするという研究です。(5

 

動画を見て数秒で復習しているわけですが、2週間後にテストをすると復習したグループが有意に良い成績でした。

このことからも勉強→少し休憩→復習をするだけでも、効果があるとわかります。

 

分散学習の例

  • 勉強→15分休憩→勉強
  • 勉強→60分昼寝→勉強(5
  • 勉強→睡眠(夜)→勉強(6
  • 1日目勉強→2日目勉強(3)

 

ということで、分散効果を利用するならぶっ通しで勉強せずに、休憩や睡眠を合間に入れるのが良さそうです。

 

ポモドーロテクニック

 

特に勉強のときは、ポモドーロテクニックを利用するのもオススメです。

 

ポモドーロテクニック
【保存版】ポモドーロテクニックの全まとめ!集中力を高める時間管理術とは?

続きを見る

 

集中学習が良い場合もある

ニコ
集中学習にも利点がある!例えば、難問を解くときや何かを理解するときには集中学習が向いているだろう!

 

分散学習のやり方

分散学習の間隔

分散学習の間隔については、大規模な研究(7)が行われています。

(7)の研究では1354人を対象に26グループに分けて行われました。

 

実験の流れ

 

グループ分けは最初の勉強から復習までの間隔を0~105日の期間に設定して、復習からテストまでの期間を「7,35,70,350日」で組み合わせています。

で、結果は以下のようになりました。

 

復習からテストまでの期間最初の勉強から復習までのベストな間隔比率
7日3日43%
35日8日23%
70日12日17%
350日27日8%

 

ネットでは分散学習の間隔は1:5と書かれていましたが、あれは間違いです。

きちんと論文を読むと、期間が長いほど比率が小さくなると書かれています。

 

RI(復習からテストまでの期間)が大きくなるにつれて、最適ギャップ(最初の勉強から復習の間隔)のRIに対する比率は小さくなります。

 

とはいえ、上記の図は実践的ではないので、もう少しわかりやすくすると以下のような感じ。

 

試験までの期間2回目の復習の間隔
1週間1~2日
1ヶ月1週間
3ヶ月2週間
1年1ヶ月

 

1週間後にテストなら、今日勉強した内容を1~2日後に復習すれば理想的ですね。

 

2回目以降の間隔に関する研究

分散学習の間隔を調査する研究(8,9※PDF)がすでに出ています。

(8)の研究では「1-5-9(定番)」と「5-5-5(等間隔)」で比較して、等間隔の方が優れていました。

 

しかし(9)のより細分化して行った研究では、5-8-13の間隔で復習するのがベストだと発表しています。

この研究はオーバーン大学の96人の学生を対象に、単語の記憶テストを行いました。

 

テストは勉強の10分後と2日後に行います。

で、この研究では以下の5つのグループに分けました。

 

グループ分け

  1. 5-5-5(等間隔)
  2. 1-2-3(フィボナッチ数列)
  3. 3-5-9(フィボナッチ数列)
  4. 5-8-13(フィボナッチ数列)
  5. 1-5-9(定番)

 

で、結果は以下のような感じ。

 

10分後2日後
1-2-30.370.17
1-5-90.370.18
3-5-80.340.15
5-8-130.420.25
5-5-50.380.15

 

結果は5-8-13の間隔が2つの条件で最高でした。

上記の表とは別に忘却量の表もあって、そこでも等間隔(5-5-5)と比較して即時テストで忘却が少なく、2日目のテストでは忘却が有意に少なかったです。

 

ちなみに他のサイトでは等間隔が良いと書かれていますが、間違っているので注意してください。

この研究は5-5-5の等間隔と5-8-13の間隔の比較を重要視していて、5-8-13は5-5-5の半分の忘却量という結果を出しています。

 

集中学習と分散学習の使い分けについて

ここまで分散学習の凄さを説明しましたが、使い分けを自分で決めなければ分散効果は消滅するという研究(9)が出ています。

(9)の研究では、学習者の希望に反して分散学習を行うと、効果がない可能性が認められました。

 

しかしその後で出た研究(10)では、自分が選択したかどうかに関わらず、記憶力が強化されました。

この研究の実験では、分散効果の大きさが強制した方が数値的に大きい場合もあったくらいです。

とはいえ人に判断してもらっても、自分で判断しても変わらずに効果が得られるとわかります。

 

  • 集中学習→理解するため
  • 分散学習→記憶するため

 

おおまかには上記のような使い分けで、試してみてください。

 

1週間後に試験がある場合の間隔

復習の間隔を決めるときは、以下の条件を入れます。

(7)の研究で出たベストな復習のタイミングを入れて、後は(9)の研究でわかった5-8-13という間隔を使います。

以下は大まかな目安です。

 

試験までの期間2回目の復習の間隔
1週間最初の勉強(1日目)⇒3日目⇒6日目
1ヶ月最初の勉強⇒8日目⇒18日目
3ヶ月最初の勉強⇒17日目⇒45日目⇒89日目
1年最初の勉強⇒30日目⇒69日目⇒179日目⇒359日目

 

復習するごとに間隔は長くなるのが特徴です。

ただ受験などで実践的に使えるかどうかはわかりません。

イヴ
理解できたら、すぐに復習せずに時間をあけて復習するくらいがいいのかもしれないね!

 

実践で使える分散学習のアプリ

1.AnkiDroid Flashcards

Ankidroid

価格無料(Android)、3000円(iOS)
対応デバイスAndroid,iOS

 

AnkiDroidは暗記用アプリとしては最もオススメできるアプリです。

操作も簡単で、デッキ(カテゴリ)を作って、カード(問題)を追加していくだけです。

 

Ankidroid

 

特に良いのが統計で、細かい部分まで分析が行えます。

 

統計

  • 概要
  • 予測
  • 履歴(回答数)
  • 履歴(時間)
  • 間隔
  • 時間帯ごとの分析
  • 曜日ごとの分析
  • 回答ボタン
  • カードの種類

 

iOSはやや高めですが、勉強の習慣がある人は購入する価値ありです。

Androidユーザーの方は一択でしょう。

 

2.分散学習帳

分散学習

価格無料
対応デバイスAndroid,iOS

 

分散学習帳は自分で問題を作成し、最適なタイミングで復習できるアプリです。

アプリの制作&監修はメンタリストDaigoさんで、分散学習以外にも科学的な要素が詰め込まれています。

 

分散学習帳

 

使い勝手も良いので、iOSユーザーは分散学習帳が良いかもしれません。

 

3.Super Memo

supermemo

 

価格無料
対応デバイスAndroid,iOS

 

1987年に生まれた元祖分散学習アプリがSuper Memoです。

日本語対応していないため使っていませんが、独自の学習リズムで復習回数を最低にできます。

 

基本機能はフラッシュカードとカレンダー機能で、アプリをインストールしたら会員登録が必要です。

海外のアプリでも抵抗がない方は使ってもよさそうですが、Ankidroidや分散学習帳を使えばいいかなと思います。

 

それでは、分散学習が気になっていた方はぜひ参考にしてみてください。

 

Copyright© ネクストサピエンス│パフォーマンスを上げるマガジン , 2019 All Rights Reserved.