筑波大学の研究によると、10分の非常に軽い運動が記憶力を改善したと発表されました。
10分の非常に軽い運動が記憶力を改善した研究
この研究(1)は筑波大学が36人の若い成人を対象として行いました。36人の参加者はランダムの順序で、別々の日に以下の2つを受けてもらいます。
グループ分け
- エクササイズ実験
- コントロール実験(対照)
エクササイズ実験では被験者の30%になる負荷で、サイクリングを10分間してもらいました。
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運動しなきゃ大損!30分の運動を一度しただけで海馬を活性化させる
上記の実験では55%-75%の負荷で30分運動しているので、今回の研究は非常に軽く短い運動と言えます。
コントロール実験では自転車の上に10分座ったものの、ペダルは踏みませんでした。そして、認知テスト用の勉強とテストを行って完了です。結果は以下のような感じ。
結果
- 非常に軽い運動は海馬で高いレベルの活性化が確認された
- 非常に軽い運動で有意に高い覚醒レベルになった
- 非常に軽い運動で識別性能を改善した
- 非常に軽い運動は記憶皮質において機能的結合性を増加させた
- 唾液コルチゾールは変化なし
これらの結果から、非常に軽い運動はすぐ海馬記憶機能を改善するとわかります。特にコルチゾールに変化が見られなかったので、ストレスのない運動と言えます。
このレベルの運動で、ここまで変化が確認されたのは素晴らしいですね。著者はこの結果について以下のようにまとめています。
本研究はゆっくりとしたペースのウォーキングやヨガ、太極拳などの非常に軽い運動を1回行うと、海馬全体の機能的活動レベルを高めることを示しています。
論文では高齢者に良いと書かれていますが、個人的には学生こそ実践する価値があると考えています。
それではぜひ参考に。
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