集中できないなら、まず”水”を飲むべき理由

水

 

最近発表された研究では、脱水症状が認知機能に深刻な悪影響を及ぼすと発表されています。

 

2%の脱水で集中力が低下する

脱水状態が健康に様々な悪影響を及ぼすことは2019年のナラティブレビュー(1)で発表されました。その中で認知機能の低下が問題視されています。

2018年に脱水と認知機能の系統的レビューとメタ分析(2)が出ました。この研究では脱水と認知機能に関する6591件の論文を精査した結果、33件の研究を対象にメタ分析しています。

収集された研究は体重の1-6%の脱水をした413人を対象にしました。で、結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 体重の2%分を脱水すると認知機能が低下
  • 集中力や実行機能が特に顕著だった
  • 他にも運動能力・地図認識・文法推論・数学能力なども障害をもたらした
  • 低いレベルのタスクはそれほど悪影響を受けない

 

体重の2%というと、軽度から中程度の脱水です。一般的に数時間運動をすると、減少している水分量ですね。

著者は自分の水分レベルをモニターする方法として、尿の色で判断するのをオススメしています。ダークゴールドであれば、腎臓がもう少し水分を必要としているかもしれないとのことです。

 

どのくらいの水分補給で集中力は回復するのか?

水分補給の量と認知機能を調査した研究(3)も発表されています。この研究では大人と子供で別々の実験を行っていますが、今回紹介するのは大人の実験です。この実験は96人の大学生を対象として、以下の3つのグループに分けました。

 

グループ分け

  1. 300ml
  2. 25ml
  3. 水なし

 

それぞれ32人で、のどの渇きや認知テストなどを行っています。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 300mlのみが主観的な喉の渇きを軽減
  • 300mlの水で短期記憶を改善できる
  • 視覚的注意は25mlでも改善できる

 

これらの結果から記憶力の改善には多めの水が必要ですが、集中力の改善には少ない水でも十分だと考えられます。水分において集中力を改善したければ、こまめな水分摂取でもいけそうですね。

ただ注意したいのは25mlの水分補給で、喉の渇きが軽減されなかった点です。論文によると、喉の渇きは口の中だけではなく、喉の中や胃腸管の感覚も含まれているかもしれないとのことです。勉強や仕事をしていて集中しづらくなってきたと感じたら、とりあえず水分補給をしてみてはいかがでしょうか?

 

2%の脱水で認知機能は低下しないというメタ分析が発表された

2%の脱水で認知機能は低下しないというメタ分析が発表されました。詳しくは以下の記事をご参考に。

 

水分補給
2%の水分不足が認知機能を"損なわない"というメタ分析が出ていた

 

水分補給と認知機能はメタ分析レベルでも賛否が分かれているので、明確な結論を出すのは難しいですね。とはいえ、水分補給が健康面でも大切なのは間違いないので、定期的に摂るのがオススメです。

 

 

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