睡眠不足時にパフォーマンスを上げるなら「昼寝」か「休息」か

2019年5月10日

昼寝と休憩

 

研究では睡眠不足のときにただ休憩するよりも昼寝をした方がパフォーマンスが向上すると発表されました。

 

睡眠不足で昼寝と休憩の効果を検証

2017年に発表された研究(1)では、57人の青年を対象として15日間の実験に参加しました。参加者は全員5時間睡眠で制限を受けた後、以下の2つにランダムで分けられています。

 

グループ分け

  1. 昼寝群(29人):毎日1時間昼寝できる
  2. 昼寝なし群(28人):休憩はできる

 

実験は以下のような流れで行われています。

 

実験の流れ

  1. ベースライン測定:2泊
  2. 睡眠不足:5泊
  3. 回復日:2泊
  4. 睡眠不足:3泊
  5. 回復日:2泊

 

課題や睡眠の質を測定すると、結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 昼寝は有意に早い反応時間を示した
  • 昼寝なし群は昼寝群よりも休憩後の回復が大きい傾向にあった
  • 1時間の昼寝は睡眠不足の悪影響を部分的に改善させた

 

総じていうと、昼寝は処理速度を改善して、パフォーマンスの低下を抑えました。とはいえ、昼寝なし群も課題間の休憩でパフォーマンスを比較的大きく回復させています。

どちらも良かったのですが、休憩は昼寝やきちんと睡眠をとった場合よりもパフォーマンスを向上させませんでした。つまり、睡眠不足の時は休憩よりも昼寝の方が有効とわかります。

 

それではぜひ参考に。

 

 

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