〇〇を数えるだけ?マルチタスクによる集中力低下を軽減する方法が判明

2019年5月7日

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大学生を対象とした研究では呼吸を数えるだけで、マルチタスクによる注意力低下を改善したと発表されています。

 

呼吸を数えるだけでマルチタスクによる集中力低下を軽減した

この研究(1)は42人の大学生を対象として行われました。参加者のマルチタスク具合は以下のような感じ。

 

グループ分け

  1. 重度のマルチタスク:22人
  2. 軽度のマルチタスク:20人

 

実験の流れは以下のような感じ。

 

実験の流れ

  1. ベースラインの測定
  2. 「呼吸を数える」か「ネット閲覧」
  3. テスト①
  4. 「呼吸を数える」か「ネット閲覧」
  5. テスト②
  6. 「呼吸を数える」か「ネット閲覧」
  7. テスト③

 

呼吸を数えるグループは9回呼吸を数える作業を10分続けてもらいました。一方のネット閲覧はWikipediaやニュースサイトを10分見てもらっています。テストでは主に注意力やワーキングメモリを測定しました。

結果は以下のような感じ。

 

フィルター課題

※本来は4つテストしていますが、概ねこんな感じの結果

結果

  • 重度のマルチタスク群は軽度に比べて注意課題で有意に劣っていた
  • 呼吸を数えるとすべての注意課題で有意な効果が出た
  • ただし2日目にパフォーマンスの持続的改善はしなかった

 

結果を見ると、短期的な呼吸を数える作業で、注意課題を改善しました。特に重度のマルチタスクの人ほど、その傾向が強く出ていますね。呼吸を数えるのは瞑想方法の中でも、ベーシックなのでかなりやりやすいかと思います。

10分という短時間でやれるので、ぜひ取り入れてみてください。

 

それではぜひ参考に。

 

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