ラベンダーは認知機能を低下させると研究で示されていますが、タイミングによっては集中力の向上に役立つことを示す研究が発表されました。
ラベンダーのリラックス効果は認知機能を低下させる
大前提としてラベンダーはリラックス効果があります。主に睡眠やメンタルを改善する効果が認められていて、睡眠のときに嗅ぐと不眠症を改善するほどです。
しかし、日中に使うと認知機能を低下させてしまいます。
イメージとしてはリラックス効果があるので、認知機能を低下させてしまう感じです。しかし、ラベンダーも適切なタイミングであれば、作業のパフォーマンス低下に使えるとわかったわけです。
アロマと作業成績を調査した実験
この研究(3)は36人の男子学生を対象として3つのグループに分けられました。
グループ分け
- ジャスミン群
- ラベンダー群
- 対照群(アロマなし)
それぞれの参加者は9時30分から17時の間で、5つの作業セッションを行ってもらいました。各セッションは1時間ずつで、間に30分の休憩が挟まれています。
そして、休憩中の20分間にアロマが使われました。
結果は以下のような感じ。
結果
- セッションが始めると徐々に集中力が低下し、最後に上昇が見られた
- 最も作業効率が低下したのは午後2時30分-3時30分だった
- ラベンダー群はパフォーマンスが低下する時間帯でも、作業効率を維持した
これらの結果からラベンダーが状況によってはパフォーマンスの維持に使えるとわかります。著者は作業効率が最も落ちる2時30分よりも前のタイミングで、ラベンダーを使うと集中力を向上させるとしています。
仕事や勉強のときは試してみたいですね。