語学学習が注意の切り替えを9ヶ月後にも持続して改善したと発表されました。
短期の語学学習で集中力がアップした研究
この研究(1)は67人のボランティアを対象にしてランダムで以下の2つに分かれてもらいました。
グループ分け
- ゲール語の勉強群:33人
- 対照群:34人
語学学習群はゲール語を1週間勉強してもらっています。そして、勉強終了時に認知テストを受けてもらいました。その9ヶ月後に追跡調査としてアンケートと再テストが行われました。結果は以下のような感じ。
結果
- 語学学習群は注意の切り替え課題で有意に優れていた
- 9ヶ月後も週5時間以上練習した参加者は効果が持続していた
結果を見ると、1週間の語学学習が注意の切り替え課題を著しく改善しました。特に面白いのが9ヶ月後も勉強していた人は認知機能の改善が減少しなかった点です。
勉強を始めた初期のみ効果があると思ってしまいますが、長く効果が持続するのは素晴らしいですね。著者はこの結果について以下のように述べています。
注意力の向上はゲール語に関する以前の知識レベルには依存せず、初心者でも検出可能でした。これは目新しさや挑戦、努力の「望ましい困難」の重要性を示しているかもしれません。
神経科学では、真新しさが脳のシナプス結合や記憶形成に重要とされてきました。(2)今回の実験では真新しさが新しいシナプス結合を形成するのと同時に、継続的な練習によってもその変化が維持されたと考えられています。やはり、挑戦と継続は脳においても大事ってことですね。
ここまで違いが出るなら、短期間の語学学習をやってみるのも良さそうです。週5時間で結果が出せていますし、無理のない範囲で行えるのではないでしょうか。
それではぜひ参考に。