今回はコーヒーとブドウ糖で集中力が上がったという研究を紹介します。
コーヒーとブドウ糖の併用で集中力アップ
認知機能に対するカフェインとグルコースの影響についての研究が2つ行われました。(1,2)研究はバルセロナ大学の学生を対象としてそれぞれ72人と40人で行われました。内容はどちらも同じような感じです。
参加者は以下の4つにランダムで分かれました。
グループ分け
- 水:150ml(プラセボ)
- カフェイン:75mg
- グルコース;75mg
- カフェイン75mgとグルコース75mg
グルコースとは、要するにブドウ糖のことです。主にラムネなどに含まれています。そしてこの実験では色々なタスクパフォーマンスを測定するテストを行っています。
診断内容
- 集中力
- 口頭での宣言的記憶
- 器用さや操作速度
- 視空間機能
- 集中力や反応時間
この他にも飲み物を飲んだ30分後、60分後に唾液サンプルも摂取しています。もう一方の研究ではMRIで脳の活動を測定しました。
2つの研究の結果、以下のようなことがわかりました。
結果
- カフェインとグルコースで注意力が改善した(反応時間)
- カフェインとグルコースで記憶力の向上が示された
- カフェインとグルコースで両側頭頂および左前頭前皮質の活性化は低下
これらの結果から、カフェインとグルコースの併用はプラセボと比較して中程度の効果があるとわかりました。実際に注意力や記憶力に対して有益な効果が示されています。
また著者はMRIで測定した部位で活性化の低下が見られたのは、脳が通常よりも効率的に働いたためだとか。この2つの部位は集中力やワーキングメモリに関連しているので、注意力の効率を高めることも示唆されています。
著者はこれらの結果から以下のように述べています。
以前の研究によれば、カフェインとグルコースの相乗効果はコンピュータ評価テストの最も複雑で最後に実行される作業や言語記憶のような高い要求を伴う注意プロセスに有益であることが示されている。これはカフェインやグルコース単体摂取では起こらないことから、カフェインとグルコースメイの組み合わせがこの課題に対するより効果的な認知促進剤であることが示唆されている。
ブドウ糖のお菓子といえばラムネなので、コーヒーとラムネを組み合わせて食べると脳の効率が上がります。昼の休憩には併用してみようかなと思います。
それではぜひ参考に。
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