たった1日10分で集中力を改善する方法が見つかった

瞑想

 

1日10分の短い瞑想で注意力が改善した研究が発表されました。

 

1日10分の短い瞑想で注意力が改善した研究

瞑想が注意力を改善するのは過去の研究でもわかっていました。しかし、多くの瞑想トレーニングは長い時間と期間をかけて行われるため、短い瞑想の効果は不明でした。

で、2018年に発表された研究(1)では瞑想初心者が1日10分の瞑想をすると、注意力が改善することがわかりました。この研究はスワースモア大学の学生37人を対象として行った実験です。実験の流れは以下のような感じです。

 

実験の流れ

  1. 10分間テープを聞いてもらう
  2. フランカー課題
  3. ビッグファイブと人口統計調査
  4. 報告会

 

フランカー課題
フランカー課題とは、選択的注意課題のひとつです。この実験では矢印が5つ出てきて、その真ん中にある矢印が右か左かでキーボードを押すという課題でした。

 

テープは以下の2つにランダムで割り当てられました。

 

グループ分け

  1. 10分のガイド付き瞑想テープ
  2. 10分の音声グループ(対照)

 

瞑想の方法はマインドフルネスストレス低減法の古典的な方法でした。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 応答時間は群間差なし
  • 瞑想群は正確さが有意だった
  • 神経症が低い人ほど顕著で、高い人はパフォーマンス向上しなかった

 

ということで、短い10分のマインドフルネス瞑想が注意力を改善できると示唆しました。今回の参加者は瞑想の経験がない初心者なので、経験者でどこまで効果があるのかは不明です。またこの研究では神経症が瞑想の恩恵を妨げる可能性があるとのことです。

このあたりも注意したいところ。とはいえ、たった10分で変化が見られているので、びっくりです。

 

注意力テストだけ変えて全く同じ実験も行われた

先ほどの実験の続きで、テストだけ変更して行われました。対象となったのは大学生56人で、実験の流れは先ほどと同じです。変更点は注意テストがフランカー課題から注意ネットワークテストになりました。

変更されたといっても、3つの試験を含んでいてフランカー課題もあります。そして、この実験では脳波も収集しました。で、結果はこんな感じ。

 

結果

  • 瞑想群は試験の種類に関係なく反応時間が早かった
  • 瞑想群は正確さを高かった
  • 神経症の高い人は低い人にクラb手反応時間が遅かった

 

これらの結果から、やはり短い瞑想は注意力を強化するとわかります。実験1とは違って、反応時間の方が改善しました。また脳波のデータから短い瞑想の後で、実行上の注意が強化されています。そして、実験1と同じく神経症が高い人は逆に集中力に不利益が出る可能性が示唆されました。

 

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