パフォーマンスを維持するには休憩が必要なのはよく知られています。より具体的に休憩方法を調査した研究では、運動休憩がベストな休憩方法と発表されました。
休憩方法を比べた研究
この研究(1)は66人の学生を対象に、4週間連続で行われました。参加者は以下の4つに分かれました。
グループ分け
- 運動休憩(12.4分):ストレッチやジャンプなどを練習
- リラクゼーション休憩(11分):ガイド付きのボディスキャン瞑想
- 座り休憩(10分):座ったまま自由に休憩
- 休憩なし(10分):対照群
そして、実験では1日に4時間ガッツリ授業を受けてもらっています。
実験の流れ
- 120分授業
- 15分コーヒーブレイク
- 45分授業
- 実験休憩
- 20分授業
- 45分授業
結果は以下のような感じ。
結果
- 座り休憩と運動休憩は疲労が有意に減少(他2つは有意でない)
- 座り休憩は活力を20分後まで持続した
- 運動休憩は活力を大きく増加させ、疲労を小さく減少させた
- 運動休憩のみが集中を要する知覚能力を改善した
- リラクゼーション休憩は疲労減少のみ座り休憩より優れていたが、他は同じだった
結果を見ると、休憩は全般的に活力を増加させました。特に運動休憩は活力の中期的な増加や疲労の中程度の減少をもたらします。結果を見てわかるように、最も良かったのは運動休憩です。
運動とは言っても、ジャンプやストレッチなどの軽いもので、時間も10分程度でした。比較的短時間かつ軽度ですが、活力や疲労、集中力を中程度改善したから優秀ですね。
著者も以下のように述べています。
短時間の6-7分のリラクゼーションテクニックや身体活動を行うことで、通常の休憩のレベルを超えて疲労の減少を促進し、同時に活力が高まり、結果として仕事への参加と生産性が高まる可能性があります。さらに、改善期間は、休憩後少なくとも20分、おそらくそれ以上まで延長することができます。
休憩する時はただ座るよりも軽い運動を取り入れるのが良さそうですね。個人的にも汗はかかない程度で、バービーなどを取り入れようと思います。
それではぜひ参考に。