怖すぎ!自覚なく睡眠時間が短い人は認知行動療法が効かないかもしれない

認知行動療法

 

今回は睡眠時間が短い人は認知行動療法が効かないかもしれないという研究を紹介します。

 

6時間以下の睡眠時間だと認知行動療法は効果が薄いという研究

この研究(1)は60人の成人男女を対象として行われました。参加者は不眠症患者で、最低6ヶ月間症状を報告しています。

実験では男性の臨床心理学者が認知行動療法のセッションを提供しました。セッションは1回45-60分で、8週間というスケジュールでした。指示の内容は以下のような感じ。

 

指示の内容

  1. 標準的な起床時間に設定
  2. 起床時はベッドから出ること
  3. 寝室は睡眠や性交以外に使用しないこと
  4. 昼寝は避けること

 

睡眠の評価内容は以下のような感じです。

 

診断内容

  1. 睡眠ポリグラフ
  2. アクティグラフィー
  3. 睡眠日記
  4. 不眠症症状アンケート
  5. 治療評価アンケート

 

評価は治療前から8週間まで収集され、6ヶ月後には追跡調査も行われました。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 認知行動療法は総覚醒回数や起床時間を減少させ、総睡眠時間、睡眠効率、睡眠の質を有意に改善した
  • 追跡調査後、6時間以上の睡眠時間を持つ人はそれ以下の人に比べ、有意に臨床的な改善を示した
  • 不眠症で睡眠時間が正常:不眠症の改善率が有意に高く、睡眠効率や深夜の覚醒レベルが正常、夜の覚醒時間は50%減少
  • 不眠症で睡眠時間が短い:不眠症の改善率が著しく低く、睡眠効率の改善が少なく、夜間の覚醒時間が長かった

 

これらの結果から、短い睡眠時間群は認知行動療法に対する効果は鈍いとわかりました。短い睡眠群はほとんどの睡眠評価で、鈍い治療効果でした。

睡眠時間が短い人の睡眠評価が低いのは当たり前ですが、この研究が面白いのは短い睡眠時間群の人は主観的には長く眠ったと評価していた点です。

 

睡眠日記とアクティグラフィー
つまり、認知行動療法をしつづけるにつれて、主観的な睡眠時間が過大評価されていったわけです。直感的には認知行動療法で睡眠が良くなっていると思うのは自然なので、無理もない気はしますけどね。

 

睡眠の認知行動療法を実践して効果がないと感じる人は、実は睡眠時間が短かったというケースが考えられるわけですね。睡眠時間が短い人に対して、著者は以下のように述べています。

 

アクティグラフィーを用いた著者らの知見は6時間未満の客観的な短い睡眠時間を有する不眠症患者は認知行動療法において治療効果を得られないかもしれないという以前の仮説と一致する。薬物療法単独か認知行動療法との併用で用いられる治療は不眠症か6時間未満の短い睡眠時間を有する個人により大きな治療効果をもたらす可能性がある。

 

認知行動療法でも改善できない場合は薬ということですね。

それではぜひ参考に。

 

 

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