今回は睡眠効率や睡眠の質を低下させるあるものを解説していきます。
睡眠中の豆電球レベルの光が睡眠の質を低下させる
25人の若い女性を対象にした研究(1)では、「5ルクス」「10ルクス」に分けて比較しました。この研究は23人の男性を対象とした以前の研究(2)も含まれていたので、合計48人の若い被験者を対象にしています。
実験の初日は明かりのない部屋から始め、2日目から実験をはじめました。測定は唾液サンプルや脳波図などを使っています。
結果は以下のような感じ。
結果
- 総睡眠時間の減少
- 睡眠効率と有意に関連
- メラトニンには影響なし
- 覚醒回数の増加
- 性別に関係なく総睡眠時間は減少
- 薄暗い光の影響は性別で顕著な違いはなかった
上記のように睡眠中に薄暗い光を浴びてしまうと、睡眠の質や睡眠時間に悪影響を及ぼします。10ルクスというのは豆電球ぐらいの明るさなので、睡眠中に薄暗い光を浴びると睡眠の質を低下させてしまうとわかります。
しかし、面白い情報も見つかりました。それは、10ルクス以下であればメラトニンの分泌に影響がないという点です。
就寝前は豆電球の明るさで過ごせるなら、やってみる価値があります。