職場の光が睡眠の質にも影響?窓のないオフィスが睡眠を悪くする

オフィス

 

大学の職員を対象とした研究では、オフィスの光量が睡眠時間や質に影響を与えると示されました。

 

職場の光が睡眠の質に影響を与える

この研究(1)は49人の労働者を対象として行われました。労働者はイリノイ大学の管理サポートスタッフや学内のボランティアから選択され、以下の2つに分類されています。

 

窓の有無による分類

  1. 窓のない職場:27人
  2. 窓のある職場:22人

 

また参加者の21人はアクティグラフィーを着用してもらっています。

 

メモ

アクティグラフィーとは、露光量や活動/休止、睡眠などを測定する機械のことです。時計型のデバイスで自動的に記録してくれます。

 

参加者の就業時間は主に8-17時までで、2週間継続的に着用することを指示されています。後は睡眠の質や自己申告の日光曝露量なども測定して、実験は終了です。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 窓のない労働者は身体的問題と活力の得点が有意に悪かった
  • 窓のある労働者は平均46分も睡眠時間が長かった
  • 就寝時間や眠るまでの時間、睡眠効率、睡眠分断は平均的に窓のある人が良い結果だった(有意差なし)

 

これらの結果から、オフィスの光曝露が睡眠時間や品質に影響を与える可能性があります。特に今回の研究では職場の少ない光は睡眠時間の短縮や睡眠の質低下、活動レベルの低下、生活の質低下と関連していました。そして睡眠の質低下は、以下のような要素との関連が挙げられます。

 

睡眠の質との関連要素

  1. 夜のコルチゾールレベルの上昇
  2. グレリンの上昇による食欲・BMIの増加
  3. パフォーマンスの低下
  4. エラー率の増加

 

特に今回の研究では身体的問題や活力、メンタルヘルスにも悪影響が出ています。朝日を浴びる時間については以下の記事をご参考に。

 

朝日
日光を浴びる最適な時間が判明!朝日が睡眠に与える影響とは?

 

今回の結果から著者は以下のようにアドバイスしています。

 

オフィス労働者の睡眠の質と身体的健康を改善するためには、将来のオフィス環境の建築において光を強化した屋内照明が推奨される。職場で窓へのアクセスが制限されている労働者は休憩中に散歩をしたり、屋外でランチを楽しんだりすることで労働時間中の光暴露を増加させる可能性がある。

 

職場が原因で不眠に悩まされるケースは普通にありそうですね。その場合も対策を考えたいところ。

それではぜひ参考に。

 

 

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