今回は睡眠に良い影響を与えるベストタイミングがいつか解説していきます。
就寝4時間前に運動をしても睡眠に悪影響はなかった
一般的に夕方以降に運動をすると、睡眠に悪影響が出ると言われています。実際に高齢者を対象にした研究(1)では、「朝」「昼」「夜」に分けて睡眠の質を計測しました。すると、朝の運動が最も良く、夜の運動が最も悪い結果でした。
しかし最近出た系統的レビューとメタ分析(2)では、夕方の運動においても悪影響がないという結果が出ています。この研究は精査された23件の論文から分析されました。
結果は以下のような感じ。
結果
- ノンレム睡眠(深い睡眠)が21.2%で統計的有意
- レム睡眠の深さが増大
- ステージ1(浅い睡眠)が減少
※運動をしていないとノンレム睡眠は平均19.9%だった
著者らによれば、就寝直前でも中程度の運動なら、睡眠に悪影響を与えないとのこと。主にランニングやロードバイクをしているなら、就寝前でも問題なさそうですね。
HIITを就寝前にやるのは悪影響が出るかも
基本的な運動は1日のどのタイミングでやっても、睡眠の質を高めてくれます。しかし、NGなのは就寝前のタイミングで高強度トレーニングをしてしまうこと。
一例としてはHIITのような会話も辛くなるようなトレーニングです。
結果は以下のような感じ。
結果
- 眠るまでの時間が長くかかった
- 総睡眠時間の減少
- 睡眠効率の低下
しかも心拍数が安静時よりも毎分20拍以上打っていたという結果も出ています。HIITは少なくとも夕方ぐらいには終わらせたいですね。
それではぜひ参考に。