体内時計は朝型と夜型の2タイプが有名ですが、新しい研究では4つのクロノタイプに分類できることが判明しています。
1305人を大規模調査してわかった4つのクロノタイプ
この研究(1)はクロノタイプを4つに分割することを検証した実験です。参加者は1305人の男女ボランティアを対象として行われました。調査方法はSNSやチラシなどでアンケートをしています。
調査の内容は以下のような感じ。
診断内容
- PSQI:睡眠の質を評価
- 眠気の評価:2時間間隔で眠気レベルを評価
- CSM:朝から夜でどれが好きかを評価
- CAPS:体内時計の振り幅や時間意識など
そして、ランダムに収集された1305人の参加者による眠気曲線を構築しています。結果は以下の4つのクロノタイプに分類できるとわかりました。
結果
- 朝型:朝は眠気小、真夜中に眠気大
- 夜型:朝は眠気大、真夜中に眠気小
- 昼型:朝・夜は眠気大、日中は眠気小
- 昼寝型:朝・夜は眠気小、日中は眠気大
結果は人の眠気曲線は4つに分類できるとわかりました。朝型と夜型は定番ですが、4つに分類すると昼型・昼寝型もそれほど珍しくないというの面白いですね。
ただ今回の研究の限界として以下の2つが挙げられます。
研究の限界
- 大規模な地域サンプルにおける主観的・客観的眠気の24時間の経過の比較を可能にするデータの欠如
- 研究されたサンプルにおける年齢および性別グループの不均等な表示
今後の研究ではサンプルの問題だけではなく、クロノタイプが人の発達にどのような影響を与えるかは明らかにする必要がありますね。個人的には4つのクロノタイプを診断する方法が早く知りたいです。さらに研究が発表されたら、また記事にしようと思います。
それではぜひ参考に。