夕食後には緑茶を飲みたい派ですが、カフェインが気になる所。そんな中、低カフェイン緑茶を2週間飲み続けると、ストレスと睡眠が改善されるという調査結果が発表されていました。
低カフェインの緑茶がストレスと睡眠を改善した研究
昔は夕飯を食べた後で緑茶を飲むのが習慣でしたが、カフェインの関係で飲むのをやめました。最近見つけた研究(1)では、低カフェインの緑茶が睡眠の質とストレスを改善しています。
この研究は10人の高齢者を対象にした実験です。参加者には以下のような流れで、3週間実験を行いました。
グループ分け
- 通常の緑茶:1週間
- 低カフェインの緑茶:2週間
低カフェイン緑茶は手作りで、作られているので参考に。
低カフェイン緑茶の作り方
- 茶葉を95℃のお湯で180秒間処理:カフェインが溶け出す
- 茶葉を乾燥させる
- 茶葉20gのティーバッグを2Lの常温水に浸す:低カフェイン緑茶は常温でOK
- 60-70℃にお茶を温める
個人的にはカフェインレスの緑茶を買えばいいと思いますが、すでに緑茶がある人は上記の方法を試してみると良いかもしれません。ちなみに通常の緑茶との違いは以下のような感じです。
通常の緑茶 | 低カフェイン緑茶 | |
---|---|---|
カフェイン | 120 | 37.2 |
テアニン | 36 | 85.2 |
アルギニン | 7.28 | 21.6 |
エピガロカテキン(EGC) | 73.2 | 145 |
GABA | 0.47 | 1.51 |
※すべてmg/L
そして、唾液サンプルと睡眠中に脳波の測定をして終了しました。結果は以下のような感じ。
結果
- 唾液中αアミラーゼレベルが有意に低かった
- 唾液中αアミラーゼと総睡眠時間・睡眠効率は負の相関をしていた
- 夜間の覚醒とαアミラーゼは相関していた
これらの結果から、低カフェイン緑茶はストレス抑制を介して、睡眠の質を改善する可能性があると示されました。この研究はサンプルサイズが少なめですが、唾液サンプルや脳波を測定しているのが良いですね。
今回は特にストレスの減少にともなって、睡眠の質が改善されたと考えられています。これはαアミラーゼが大幅に減少した参加者で、睡眠パラメータがよく改善されたからですね。夜に緑茶を飲みたい人はカフェインレスにするだけでかなりのメリットが得られます。
テアニンに関しては著者も以下のように述べています。
以前の研究では、精製テアニン(200-400 mg /日)が睡眠を改善するために使用されていました。我々の研究は、低用量のテアニンがアルギニンとEGCの協同効果の下で効果的であることを示唆している。
寝る前に低カフェイン緑茶を飲む価値があります。個人的にも低カフェイン緑茶を試してみようかなと思っています。
それではぜひ参考に。