足先が冷えた時にベッドソックスを利用している人も少なくないかもしれません。実際に韓国で行われた研究では、ベッドソックスの利用が入眠時間や睡眠効率を改善すると発表されました。
睡眠とベッドソックスの研究
この研究(1)は韓国の22歳前後の男性6人を対象として行われました。参加者は「ベッドソックスあり」と「ベッドソックスなし」の条件をどちらも行っています。
主な指示は以下のような感じ。
主な条件
- ベッドソックスは就寝の1時間前から着用
- 寝室に電子機器は持ち込まない
- 耳栓を着用
- 手首にアクティグラフィーを着用
- 室温は23℃
起床後は睡眠の質に関するアンケートを回答し、センサーや実験用の衣類は回収されました。後は6日あけて、違う条件で同じ流れをして実験は終了です。
結果は以下のような感じ。
結果
- 眠りにつく時間が有意に短かった
- 睡眠効率が有意に改善した
- 総睡眠時間も大幅に高かった
- 覚醒回数が有意に減少
- ベッドソックスによる皮膚温度上昇は起床までずっと維持された
結果はベッドソックスの着用によって、睡眠中の皮膚温度が上昇し維持され、睡眠のスコアを有意に改善しました。サンプル数が少ないとはいえ、中々に良い結果で面白いですね。
睡眠と体温については以下の記事を参考にしてほしいのですが、基本的に寝る時は手足の温度が上がり、深部体温が低下します。
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今日から使える!睡眠の質を高めるベストな入浴のタイミングはこれ
つまり、体温を上げることで睡眠を改善するという方法が考えられるわけですね。足の温度を上げる方法として足湯の研究なんかがありますが、著者は靴下との違いについて以下のように述べています。
足湯は他の研究で効果的であると報告されている。暖められた足と睡眠の質の間の相関を調べるためによく採用された手段であるが、それは睡眠の前または始めにのみ適用することができる。対照的に、ベッドソックスの着用は睡眠開始前に適用されるだけでなく、その後穏やかな足温効果が睡眠期間全体を通して持続することを可能にする。
今回の研究でも対照と比較して、足の皮膚温度は維持されていますし、ベッドソックスの着用はありかもしれませんね。
それではぜひ参考に。