Amazon儲けの仕組み!Amazonが安くてサービスが凄い理由

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Amazon仕組み

 

今回はAmazonがどういった仕組みで儲けているのかを解説していきます。

 

トニー
ニコ
一昔前であれば、「ネットの本屋」だったが、今では色々な事業に参入するトップ企業だ!
イヴ
このページでは、Amazonの仕組みをわかりやすく解説していくよ~!

 

Amazonはどうやって儲けているの?売上内訳まとめ

Amazonがどういった仕組みで儲けているかを知るために、まずは売上を見てみましょう。

2017年の決算報告書(1)を見ると、過去5年間で上昇し続けています。

Amazonの年度別売上高

(単位:100万ドル)

 

さらに売上の内訳を見てみると、通販以外にも色々とやっているのがわかりました。

 

Amazon2016年度売上セグメント

Amazon2017年度売上高

 

2016年から17年でセグメントはやや変化していますが、Amazonの中で売上上位なのは以下の5つと言えるでしょう。

 

Amazonの売上上位の事業

  • オンラインストア
  • マーケットプレイス
  • AWS
  • プライム会員
  • 店舗

 

今回はこの5つを解剖していきます!

 

Amazonオンラインストアの仕組み

Amazonの通販は「品揃えが豊富」「安い」「発送も早い」と通販の中でも抜群に優れています。

今では生活の一部として馴染んでいますが、「どうやって利益を出しているの?」と疑問に感じる人も多いはずです。

 

イヴ
う~ん。確かに値段も安いし、送料無料ってどうなってるんだろう・・・?
トニー
ニコ
Amazonが安い理由はきちんとした理由があるぞ!

 

これができる理由はいくつかありますが、ここでは「莫大なデータ」と「そもそも利益を出していない」の2点から解説します。

 

1.莫大なデータ量

Amazonの商品が安い理由の1つが莫大なデータ量にあります。

アマゾンは直販だけでも商品数が多いですが、それに加えて他の事業者が販売できるサービスも行っています。(後ほど解説)

 

データ

 

つまり、自社で販売していなくてもデータが集まるので、売れる商品を仕入れて商品を販売するということができるわけです。

 

2.そもそも利益を出していない

実はそもそも売上に対して、利益をあげていません。

Amazonの利益への執着のなさは、赤字を出す年があるほどです。

Amazon売上と利益

(単位:100万ドル)

 

特に通販事業全体ではあれだけ売上があるにも関わらず、赤字になっています。

理由は簡単で利益ではなく、会社が自由に使えるお金(フリーキャッシュフロー)を重視しているからです。

利益率が低いのも、それだけ事業拡大に投資しているためです。

 

フリーキャッシュフロー

 

Long-Term Goal – Optimize Free Cash Flows(長期目標 - フリーキャッシュフローの最適化)

 

上記の表を見ると、フリーキャッシュフローは20%低下しています。

これも、アマゾンが稼いだ営業キャッシュフローを投資に回し続けているということです。

通販が赤字でも問題ない理由は後述します。

 

楽天との違いは?

Amazonと楽天の違いはビジネスモデルにあります。

楽天は出店業者から手数料を貰い、アマゾンは自社で仕入れた商品を販売しています。

つまり、楽天の真のお客さんは出店業者ということです。

 

Amazonと楽天のビジネスモデル

 

これはどちらにもメリット・デメリットがあります。

 

Amazonのメリット

  • スケールメリットで安くできる
  • 商品をまとめて配送できる
  • 顧客対応がしやすい

Amazonのデメリット

  • 倉庫や在庫管理のコストがかかる
  • 物流網を構築しなければならない
  • 固定費がかかる

 

楽天のメリット

  • 在庫がないのでリスクなし
  • 手間やコストが少ない
  • 出店業者(商品)を増やしやすい

楽天のデメリット

  • 安く売るのは難しい
  • 梱包の質は業者次第
  • コントロールできない部分が多い

 

これらによって、2社は成長の仕方が変わりました。

というのも、事業が開始された初期はアマゾンよりも楽天の方が急成長していたのです。

 

しかし、アマゾンも一度物流網が構築できてからは大量に仕入れ安く売ることができました。

結果として現在はアマゾンが大きく成長し続け、楽天がやや伸び悩んでいます。

 

Amazonマーケットプレイスの仕組み

Amazonマーケットプレイス

 

Amazonの品揃えが豊富な理由は、マーケットプレイスというサービスのおかげです。

マーケットプレイスとは、アマゾン以外の事業者が出品できるサービスのことです。

 

先ほどの楽天のような仕組みですが、商品ページはすべて統一されています。

アマゾンが直販している商品も多いですが、マーケットプレイスはその30倍の商品数です。

これだけ出店業者が集まる理由として、FBA(フルフィルメントバイアマゾン)が挙げられます。

 

フルフィルメントバイアマゾン(FBA)とは?

FBA

 

FBAとは、マーケットプレイスの一部で、アマゾンの流通網が利用できるサービスです。

 

FBAの内容

  • 商品の保管
  • 注文処理
  • 出荷
  • 決済
  • 配送
  • 返品対応

 

つまり商品さえあれば、自分でサイトを作ったり梱包したりせずに売れるわけです。

このサービスは中小企業にとっては大きな魅力ですよね。

 

AmazonPrimeマーク

 

しかも利用料金が低価格で、特に大きいのがPrimeマークが付く点です。

ある調査では、FBAを採用した約8割の企業で売上が増加したとか。

他にもAmazon広告や出品業者にお金を貸すサービスなどもあって、企業向けのサービスも充実しています。

 

ニコ
これだけ企業向けサービスも充実していると、Amazonと戦うよりも利用する方向になるだろう!

 

プライム会員の仕組み

Amazonの大きな収入の1つがプライム会員です。

 

プライム会員

 

プライム会員とは、年間3900円を支払うと、Amazonの色々なサービスが受けられるサービスです。

 

プライム会員の主な特典

  • お急ぎ便やお届け日時指定便が無料
  • Prime Now(1時間以内か2時間ごとの指定で商品が届く)
  • プライムビデオが見放題
  • プライムミュージックが聴き放題
  • プライムフォト(写真をオンライン上に保存できる)
  • プライムリーディングが読み放題
  • プライムラジオが聴き放題
  • キンドルが2000円引き、Fireタブレットが4000円引き
  • キンドルオーナーライブラリーで毎月1冊無料で本が読める(対象本のみ)
  • Amazonパントリーが利用可能
  • Amazonダッシュボタン

 

2018年4月には、世界全体のプライム会員数が1億人を突破したと発表しました。

特にアメリカの会員数が多く、調査会社の推定では8500万人と言われています。

 

アメリカの人口が3億2000万人なので、4人に1人がプライム会員ということになりますね。

しかもアメリカのプライム会員は日本と違い、値段が年間約13,000円と高いです。

 

プライム会員の国別売上

 

アメリカも元々は39ドルでしたが、2014年に99ドル、2018年に119ドルと徐々に釣り上げられました。

しかもアメリカでは年会費が上がっても、会員数が増加しています。

プライム会員は日本でも値上げされるかもしれません。

 

Amazon
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AWSの仕組み

AWSとは、アマゾンウェブサービスの略で、クラウドサービスを提供しているサービスのことです。

実はAWSがアマゾンの中で、最も利益を出しています。

クラウドサービスとは、簡単に言うとサーバーを提供するサービスのことを言います。

 

AWS

 

クラウド業界のシェア率を見ると、アマゾンがダントツ1位です。

お客さんにはマクドナルドやネットフリックスなどの大企業から、CIAやNASAまで契約しています。

特に面白いのが売上全体と営業利益を見たとき、AWSの売上高は全体の10%ほどなのに対して営業利益はAWSの方が高いという点です。

 

Amazon全体とAWSの売上

Amazon全体とAWSの営業利益

 

つまり、AWSの利益を通販事業にまわしているわけです。

プライム会員なんかは凄まじいサービスを提供していますが、AWSのおかげといえるでしょう。

 

イヴ
そっか!だから、あんなに凄いサービスができてたんだ!

 

Amazonの店舗とは?

ホールフーズ・マーケット

 

アマゾンの店舗という項目が2017年から急に現れています。

これはホールフーズ・マーケットを買収した影響です。

 

ホールフーズ・マーケット引用元:IMAGE LIBRARY: STORES

 

日本であまり馴染みがありませんが、要するにアメリカの食品スーパーです。

スーパーとはいっても、オーガニックにこだわっていて最高品質の食品を提供しています。

 

日本でいうと、成城石井のようなイメージです。

アマゾンに買収されたといっても、かなり大規模な会社で買収額は137億ドルでした。

 

買収された理由は?

買収された理由は色々あります。

 

ホールフーズの買収理由

  • ホールフーズ側から提案
  • Amazonが苦手な生鮮食品事業を強化
  • AmazonGoと組み合わせられる
  • Amazonと顧客が似ていた
  • Amazonフレッシュの店舗受取りが可能になる

 

特に大きいのがホールフーズ側の事情です。

ホールフーズの業績は悪くなかったのですが、ヘッドファンドに株式を取得され経営権が実質握られてしまいました。

ホールフーズでは、会社の関係者が幸せになる経営を目指していたため、複数の会社に買収の提案をしたというわけです。

 

他にも注目したい5つの事業

Amazonは色々な事業をやっているため、これだけでは語りつくせません。

そこで今後注目したい事業を5つピックアップしました。

それぞれわかりやすく解説します。

 

1.広告事業

Amazonの仕組み

 

マーケットプレイスではFBAを紹介しましたが、それだけではありません。

アマゾンでは、サイト内に広告が出せます。

 

Amazonの広告
アマゾンは画面が統一されているため、広告も効果を挙げやすいのが特徴です。

 

特にすごいのは価格の安さで、ヤフーは単価10円、楽天が50円なのに対して、Amazonは2円です。

とはいえ、Amazonの売上にある「その他」でも広告事業が大きな割合を占めると言われています。

 

2.Amazonファッション

Amazonファッション

 

日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカで最も衣料品を売っている企業はアマゾンと言われています。

取り扱いブランドも一定の価格を約束することで、増やし続けています。

 

ザッポス

 

特にアマゾンはザッポスという靴のブランドも買収していますし、独自のブランドも7つ立ち上げています。

それを今まで培ってきた物流にのせて、提供しているわけです。

 

しかも、2016年には東京コレクションのスポンサーにもなって、ファッション業界を激震させました。

最近では、通販で試着をして返品する「プライムワードローブ」というサービスも行っています。

 

プライムワードローブとは?

Amazonワードローブ

 

プライムワードローブとは、ネットで気になる服を試着してから気に入ったものだけを購入できるサービスです。

必要のない服は返送でき、その送料はアマゾンが負担してくれます。

 

日本ではプライム会員向けのサービスとしてすでに始まっていて、最低3点~最大8点までの商品を7日間試着できます。

アメリカのプライムワードローブは試着できるのが当たり前になりつつあるので、ネット通販の試着が常識になるのも遠くないかもしれません。

 

3.アマゾン・ゴー

Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology

 

特に注目したいのは2018年から一般向けにも開店したAmazon Goです。

Amazon Goとは、Amazonが提供する無人コンビニのことです。

 

レジは一切なしで、入り口にあるバーコードをかざして商品を持って帰るだけという仕組みになっています。

とはいえ、センサーなどの初期コストが大きいというデメリットもあります。

 

ただアマゾン・ゴーが最も恐ろしいのは、この技術を企業に提供できてしまう点です。

アマゾン・ゴーの仕組みをコンビニやスーパーをやっている事業者に販売し、サーバーはAWSで、陳列もアマゾンの倉庫にあるロボットで機械化される可能性が考えられます。

 

4.アマゾンレンディング

Amazonレンディング

 

アマゾンレンディングとは、マーケットプレイス利用者に資金の貸付をするサービスです。

実は、アマゾンは金融業界にも参入しています。

 

アマゾンが銀行とは違って特殊なのは決算書を見ない点です。

当たり前ですが、出品商品や売上などのデータをすでに持っているので、より正確に判断できるからです。

 

初回の申し込みで最短5日、2回目以降だと最短3日で入金されます。

一般的な金融機関ではおよそ1ヶ月以上の期間が必要になるため、アマゾンの圧倒的なスピードがわかるでしょう。

 

融資額は最大5000万円で、融資利率は8.9~13.9%です。

返済は出品しているアカウントから自動引き落としされるため、売上から返済できます。

借り入れのスピードや書類手続きの手間のなさからアマゾンからしか借りない事業者もいるとか。

 

5.スマートスピーカー

アレクサ

 

アマゾンのアレクサという人工知能を搭載したスマートスピーカーは有名ですよね。

2015年に販売してから売上は右肩上がりで、2018年現在のシェア率もAmazonがトップです。

 

日本でもアレクサに対応した家電製品が色々と出ていますよね。

アレクサ対応製品が多い理由は、Amazonがアレクサ対応機器の開発方法をネットで公開しているからです。

 

アメリカではアレクサを利用した技術が3000以上誕生しています。

アレクサではデータセンターのAIが学習し続けるため、今後も優れたサービスが出てくるでしょう。

 

 

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