プレバイオティクスとストレスホルモンの研究では、ガラクトオリゴ糖が有意にストレスホルモンを減少すると発表されました。
ストレスを改善した「プレバイオティクス」
プロバイオティクスとは、腸内環境を整える「微生物」のことです。一方のプレバイオティクスは微生物のエサとなる食物繊維やオリゴ糖のことを言います。
今回の研究(1)は微生物のエサとなるプレバイオティクスの話です。この研究は45人の男女を対象として行われました。参加者は以下の3つのグループにランダムで分かれています。
グループ分け
- フラクトオリゴ糖(15人):玉ねぎやアスパラに含まれる物質
- Bimuno-ガラクトオリゴ糖(15人):ヤクルトやヨーグルトに含まれる物質
- プラセボ群(15人)
参加者はそれぞれのサプリを3週間、1日5.5gで摂取しました。後は唾液サンプルやストレス・不安を測定して完了しています。結果は以下のような感じ。
結果
- Bimuno-ガラクトオリゴ糖はプラセボと比較して有意に低いコルチゾールだった
- 自己申告のストレス・不安は有意差がなかった
結果を見ると、Bimuno-ガラクトオリゴ糖がストレスを改善する可能性があると示しています。同じプレバイオティクスでも、フラクトオリゴ糖は効果が見られませんでした。
一応効果のあったBimunoは市販で売られているサプリですが、日本のAmazonやiHerbでは売られていません。公式サイトを見ると、アジアも対応しているっぽいので、参考にしてみてください。
プレバイオティクスの研究はマウス実験が多いため、これから多くの研究が出てきそうな分野です。とはいえ、マウス実験では睡眠の改善(2)や脳の構造が変化した(3)という結果まで出ています。今後が楽しみですね。
それではぜひ参考に。
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