リラックスするのに温泉はベターですが、科学的にも中々有効です。温泉がストレスホルモンに与える影響をガッツリ調査した系統的レビューでは、ストレスホルモンを有意に減少させると発表されました。
温泉療法とコルチゾールの系統的レビュー
この研究(1)は温泉療法がコルチゾールにどんな影響を与えるか調査した系統的レビューです。コルチゾールとは、ストレスホルモンのことですね。
対象になった論文は2017年11月15日までで、精査された結果15件の論文が残りました。論文は3件のランダム化比較試験と12件の非ランダム化研究でした。参加者は684人と系統的レビューにしてはやや少なめです。
結果は以下のような感じ。
結果
- 温泉療法の介入後、唾液コルチゾール濃度が有意に減少した
- ペロイド(泥浴)療法はコルチゾールレベルを一度のセッションで減少させた
- ホルモン療法を受けた女性が温泉療法をすると、血清コルチゾールが有意に減少した
- 変形性関節症の人は温泉療法で、副腎皮質レベルが有意に改善した
これらの結果から、温泉療法は短時間でコルチゾールレベルを減少させて、コルチゾールの覚醒反応を改善する可能性があります。温泉療法はストレス回復力の向上を示しました。この効果は健常者でも疾患を持つ人でも同じです。
まだ研究が少なく、詳しいところまではわかっていませんが、温泉好きには嬉しい情報ですね。個人的にも温泉は行くので、嬉しい論文でした。
それではぜひ参考に。