ランカスター大学が発表した研究によると、SNSでストレスを感じてもますますSNSを使用してしまうという悲しい調査結果が出ました。
SNSのストレスとSNS中毒の研究
この研究(1)は444人のFacebookユーザーを対象として1年間に3回アンケート調査とアプリの使用調査を実施しました。主な調査内容は以下のような感じ。
調査内容
- SNSストレッサー
- SNS内の気晴らし
- SNS外の気晴らし
- SNS中毒
- SNSの使用習慣
で、結果は以下のような感じ。
結果
- SNS利用のストレッサーはSNS内の気晴らし・SNS外の気晴らしどちらも正の相関を示した
- SNSの使用習慣はSNSストレッサーとSNS内の気晴らしの関係を積極的に緩和した
- SNSの使用習慣はSNSストレッサーとSNS外の気晴らしの関係を負に緩和した
- SNS内の気晴らしはSNS中毒と正の関連を示した
- SNS外の気晴らしはSNS中毒と関連しない
結果はSNSの使用が気晴らしと相関していて、中でもSNS内の気晴らしはSNS中毒と相関が確認されました。結果の図ではややわかりづらいですが、SNSがストレスの悪循環を作っている可能性があります。
SNSを習慣的に使用している人が増加しているので、SNS関連のストレスも増えていると考えられます。しかも、SNSからストレスを受けても同じプラットフォーム上でストレスに対処するため、他の機能に身を任せてSNS中毒が加速していきます。
このようにテクノストレスが増えていても、SNSの利用から抜け出せずに負の悪循環に陥る可能性があるわけですね。著者は今回の結果について以下のように述べています。
ストレスの原因となっている環境を、そのストレスに対処する手段として使うという発想は斬新だ。これはソーシャルメディアのテクノストレス特有と思われる興味深い現象である。
他のSNSの研究では1日30分のSNS制限によって、孤独やうつ病、不安が低下すると発表されています。こちらもぜひ参考に。
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