ラベンダーVSローズマリー│ストレスホルモンを低下させるのはどちらか?

2019年8月15日

アロマ

 

研究ではラベンダーとローズマリーはどちらもストレスを低下させました。特にラベンダーは低濃度でも効果が確認されています。

 

ラベンダーとローズマリーストレスを解消するのはどっち?

この研究(1)はラベンダーとローズマリーがストレスにどんな影響を与えるか調査したものです。参加者はラベンダーの実験で20人、ローズマリーの実験で22人が参加しています。アロマは以下の3種類用意されました。

 

グループ分け

  1. 無臭(コントロール):A
  2. 0.1%アロマ(低濃度):B
  3. 10%アロマ(高濃度):C

 

そして、ABCの順番で5分間ずつ自然に呼吸してもらいました。それぞれ吸ってもらった後で、唾液サンプルを採取しました。測定したのは以下のとおりです。

 

診断内容

  1. フリーラジカル消去活性
  2. コルチゾール
  3. 分泌型免疫グロブリンA
  4. 唾液αアミラーゼ

 

ざっくりいうと、ストレスホルモンや抗酸化システムを測定したわけですね。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • ラベンダーは低濃度でフリーラジカル消去活性を増加させ、ローズマリーは高濃度で増加させた
  • ラベンダー・ローズマリーはBとCでコルチゾールを有意に減少させた
  • グロブリンAとαアミラーゼは変化なし
  • アロマはフリーラジカル消去活性を大幅に増加させて、コルチゾールを減少させた

 

結果はラベンダー・ローズマリーともにフリーラジカル消去活性を増加させて、コルチゾールを有意に減少させました。具体的にはラベンダーが低濃度、ローズマリーが高濃度で効果が示されています。

一般的に高い濃度の匂いは不快に感じやすいです。なので、ラベンダーの高濃度は不快に感じられて、フリーラジカル消去活性が増強されなかったのかもしれません。とはいえ、低濃度で効果が確認されたラベンダーはローズマリーよりも強い効果がある可能性はあります。

著者は今回の結果について以下のように述べています。

 

我々の研究の結果は、ラベンダーとローズマリーによるアロマ刺激がコルチゾールを減少させ、FRSAを増強することにより酸化ストレスから体を保護するかもしれないことを示唆しています。快い匂いによる刺激はFRSAを増強し、同時に副交感神経および交感神経を通してストレスホルモンを減少させます。

 

一般的にラベンダーは睡眠やメンタルケアで、ローズマリーは日中や勉強向けというイメージがあります。しかしストレスに関していえば、どちらも効果があるわけですね。

ただ注意点としては高濃度の匂いは逆効果になる可能性があるので、不快に感じないレベルのアロマで試してみるのがオススメです。

それではぜひ参考に。

 

 

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