従来型の筆記療法より効果の高い強化型の筆記療法が見つかった

受容型筆記療法

 

筆記療法がメンタルを改善してくれるのはよく知られています。受容型と通常の筆記療法を比較した研究では、受容型の筆記療法はより憂鬱な人に効果があると示されました。

 

受容強化型の筆記療法と従来の筆記療法の比較

この研究(1)は218人の男女を対象として行われました。参加者はランダムで以下の3グループに分かれています。

 

グループ分け

  1. 受容型筆記療法:マインドフルネス・自分への思いやり+筆記療法の指示
  2. 従来の筆記療法群:人生に影響を与えた困難な出来事について思考・感情を書く
  3. 対照群:自分の時間の過ごし方を客観的に書く

 

参加者はそれぞれ20分間継続的に書き続けるよう指示されました。この辺りは通常の筆記療法と同じです。受容型筆記療法の説明は以下のように行われました。

 

人が非常に困難な出来事を経験する時、しばしば辛い感情を経験します。あなたはつらい感情から離れようとするかもしれませんが、生じた感情や考えを受け入れるようにしましょう。あなたが本当に大切に思っている人に対してするのと同じように、あなた自身に対しても思いやりや理解を示すようにしましょう。

 

思考や感情
受容はイメージしにくいかもしれませんが、ツライ経験やそのときの感情から目を背けずに受け流すイメージです。この時、経験や感情に対してネガティブな印象や批判的に見る必要はありません。肯定や否定をせずに、思考や感情を書いていきます。

 

そして、参加者はこのセッションを3回行いました。後はうつ症状の尺度を測定して、5週間後の追跡調査まで完了したら終了です。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 受容型筆記療法群は軽度ののうつ病スコアの人に対して有意に良好だった
  • 通常の筆記療法群は非常に低いうつ病スコアの人に対して有意に有益だった
  • 通常の筆記療法群は中程度以上のうつ病スコアの人に対して対照群よりも著しく悪かった

 

これらの結果から、軽度のうつ病スコアに受容型筆記療法が有効で、非常に低いうつ病の人に通常の筆記療法が有効でした。特に受容型筆記療法は低~中程度のうつ病を軽減するのに効果的だったのは素晴らしいですね。

病み気味な人は受容型筆記療法をやる方が効果的かもしれません。一方で、この研究では高いレベルのうつ症状は筆記療法の効果がないという結果も出ています。

 

本研究では、比較的高レベルのうつ症状を持つ人が筆記療法の恩恵を受けられないという事実は筆記療法の重大な境界条件を反映し、以前の失敗の説明に役立つかもしれない興味深い潜在的に重要な発見を再現します。

 

受容型の筆記療法にしても高いうつ症状の人には効果が確認されなかったので、ツライところですね。うつ症状が高めの人は受容型がベストですが、高すぎると効果が薄い可能性が出てきます。判断しづらいですが、憂鬱気味なら受容型くらいの目安で良いかもしれません。

それではぜひ参考に。

 

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