自然のメリットを大規模調査すると、想像を超えて偉大だった件

2019年6月1日

自然

 

今回は自然のメリットを大規模調査した研究を紹介します。

 

自然のメリットを大規模調査した研究

この研究(1)は自然の健康上の利点を調査した大規模な系統的レビュー・メタ分析です。対象になった研究は20カ国のデータを含んでいます。

精査した結果143件の研究が残り、2億9000万人以上のデータが使われました。ここまで大きくなったのは6300万人の国勢調査データが含まれていたからです。

 

メモ

ちなみに今回の研究で最も採用されたのは日本でした。(24件)森林浴自体が日本発祥なので、論文でも「Shinrin-yoku」と表記されています。

 

これらの研究からメタ分析が行われました。結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 緑地の増加と唾液コルチゾール・心拍数・血圧の減少が関連していた
  • 2型糖尿病・全死因死亡率・心血管疾患・早産のリスクを減少させた
  • 睡眠時間を伸ばした
  • 呼吸器死亡率を減少させた

 

これらの結果から自然は幅広い健康上の利点があるとわかりました。特に今回の結果は自然がストレスの生理学的マーカーを改善すると示されています。この規模でこの結果が出たのは嬉しいですね。

自然によってストレスを解消できるメカニズムは色々ありますが、「フィトンチッド」といういわゆる森の香り成分による影響という説が有力です。

 

森林浴に関する文献の多くは、樹木から放出されるフィトンチッド(抗菌性の有機化合物)が森林浴の健康増進特性を説明することを示唆している。

 

また炎症の軽減についても、自然地域に存在する多様な細菌へが免疫調節に利益をもたらす可能性があるとしています。正直、ここまで自然のメリットがあると、何らかの形で取り入れなければ大損しているのと同じです。

観葉植物だけでもストレス軽減が認められているので、ぜひ取り入れてみてください。

それではぜひ参考に。

 

 

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