東京歯科大学の研究によると、10分以上のガムでストレスホルモンが有意に減少すると発表されました。
ガムはどのくらい噛めばストレス解消になる?
東京歯科大学で行われた研究(1)では、14人の男性を対象として、ガムを噛む時間とストレス解消の関係を調査しました。参加者はランダムで以下の4つに分かれてもらいます。
グループ分け
- 5分ガム群
- 10分ガム群
- 15分ガム群
- 対照群(噛まない)
参加者は初めに30分の算術課題を行い、ストレスを与えました。そして、それぞれの時間ガムを噛んでもらい、唾液サンプルを採取して終了しています。
結果は以下のような感じ。
結果
- 10分・15分は対照群よりも大きくコルチゾールが減少していた
- 15分群は5分群よりも大きなコルチゾールレベルの減少が確認された
これらの結果から、5分のガムは精神的ストレスを軽減しませんが、10分以上だと効果があるとわかります。また今回の実験では噛む回数と唾液コルチゾールに有意な関係が見出されました。ガムを噛む強さや唾液量などではなく、噛む回数が大事みたいですね。最新の研究(2)でも、「噛む能力」「噛む接触面積」「最大咬合力」「噛む回数」「筋活動」を調査しましたが、「噛む回数」のみ相関が確認されました。
また著者は以下のようにも述べています。
この結果の範囲内で、毎日の食事中にも当てはまるであろう咀嚼回数とストレスの軽減の間に関係があるかもしれません。
つまり、噛む回数が大事なので、ガムでなくても食事中の噛む回数がストレスと関係しているかもしれないわけです。毎日の食事でストレス解消が意識できるのは嬉しい発見ですね。
それではぜひ参考に。