運動がストレスに有効なのは有名です。医学生を対象とした研究では、グループ運動がストレスを有意に減少させると発表されました。
グループでの運動がストレスと生活の質を改善した研究
この研究(1)は69人の医学生を対象として12週間行われました。学生はランダムで以下の3つに分かれています。
グループ分け
- フィットネスグループ(25人):グループで運動
- 健康増進グループ(29人):1人か数人で運動
- 対照群(15人):定期的な運動なし
フィットネスグループは30分のセッションで、筋トレやチューブトレーニングを行いました。そして、参加者全員を対象に知覚ストレススケールや生活の質(QOL)調査をしています。
結果は以下のような感じ。
結果
- フィットネスグループはストレスレベルが26.2%も減少
- 精神QOLが12.6%改善
- 身体QOLが24.8%改善
- 感情QOLが26%改善
これらの結果から、12週間のグループフィットネスがストレスやQOLを有意に減少するとわかりました。また面白いことに1人か数人で運動をした健康増進グループはフィットネスグループよりも2倍の長さで運動しましたが、生活の質やストレスに有意な変化が出ていません。
著者はこの結果について以下のように述べています。
これらの発見は個人の運動の非難として解釈されるべきではありません。あらゆる種類の運動から多くの利益が得られると信じていますが、医学生集団における集団フィットネスクラスの追加は付加的利益をもたらす可能性があります。
理想は会社や学校単位で、運動を推すことなのでしょう。難しい部分もありそうですが、ここまで数字の差が出るとやりたくなりますね。
それではぜひ参考に。