よくコンビニで見かけるメンタルバランスチョコ「GABAチョコ」。実はこのチョコにはストレスへの影響を調査した研究があり、ストレスホルモンを有意に減少させると発表されています。
GABAチョコがストレスを軽減した研究はあるけど
GABAチョコとストレスの研究(1)では、8人の男性を対象として行われました。参加者には28mgのGABAが含まれた10gのチョコを食べてもらいました。その15分後に算術課題によって、ストレスを与えます。そして、唾液サンプルや心拍変動を測定して、実験は終了です。結果は以下のような感じ。
結果
- 唾液クロモグラニンAが暗算テスト後で有意に減少した
- 心拍変動からストレスからの回復が早いと示された
これらの結果から、GABAチョコがストレスを軽減するとわかりました。ただこの実験はサンプルが少なかったり、対照がなかったりとやや悪い実験デザインとなっています。GABAチョコの研究もこれ以外に見つかりませんでしたし、何とも言えない感じですね。
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【保存版】科学的にストレスを解消する方法まとめ!簡単にリラックスするなら?
GABA自体のストレス解消効果はきちんとある
この研究(2)は30人の日本人男女を対象として行われました。参加者は以下の3つに分けています。
グループ分け
- 25mgのGABAを含む飲料
- 50mgのGABAを含む飲料
- GABAなしの飲料(対照群)
参加者には上記の量がそれぞれ入った250mgの飲み物を飲んでもらいました。そして、15分後に算術課題で精神的なストレスを誘発します。試験後は唾液サンプルやアンケートを取って終了です。
結果は以下のような感じ。
結果
- 50mg群は対照と25mg群と比較して、心理的疲労が有意に低かった
- 25mg,50mg群はクロモグラニンAとコルチゾールが有意に低かった
- 50mg群は局所的な身体的不快感を有意に減少させた
- 50mg群は算術課題が有意に高い成績だった
これらの結果から、50mgのGABAがストレスや疲労を改善して、タスクパフォーマンスを改善するとわかりました。25mgもストレスホルモンは減少しているので、ストレス対策という意味では効果が確認されています。とはいえ、GABAがここまで効果を発揮するとは思いませんでした。
これらの結果について著者は以下のように述べています。
GABAは疲労した個人に高いレベルのストレス緩和を発揮し、ストレスを受けなかった人と比較して、高レベルのパフォーマンス向上効果を示しました。したがって、慢性疲労のある人はGABAが欠乏していると考えられます。事実、うつ病などの気分障害のある人の脳や血液中のGABA濃度は低いと報告されています。
GABAチョコである必要はなさそうですが、GABAは中々いい感じですね。ストレスや疲労、タスクパフォーマンスに影響があるなら、GABAチョコの事務作業推しもあながち間違いでもなさそうですね。
GABAチョコである必要はありませんが、仕事のときにGABAを飲むのはオススメです。
それではぜひ参考に。