有酸素運動がストレス解消だけでなく、テロメアまで長くしちゃった研究

2019年8月18日

有酸素運動

 

今回は有酸素運動がストレス解消だけでなく、テロメアの長さを改善した研究を紹介します。

 

有酸素運動がテロメア長まで長くした話

この研究(1)は24週間の中程度から激しい運動プログラムで、ストレス・テロメア長が改善されるかを調査したものです。参加者は68人の成人で、以下の条件が含まれていました。

 

診断内容

  1. 最低10週間の介護
  2. 高い知覚ストレス
  3. 運動不足

 

そして、参加者はランダムで以下の2つに分かれています。

 

グループ分け

  1. 有酸素トレーニング群
  2. 待機群(対照)

 

有酸素運動は最初は低中強度で週3回20分でしたが、中程度で週4-5回30分まで増加しました。この運動プログラムを24週間行ってもらって、以下の測定をしています。

 

測定内容

  1. 血液サンプル
  2. 心拍数
  3. 血圧
  4. 最高酸素摂取量推定値
  5. 循環白血球の割合
  6. 知覚ストレス

 

それぞれ測定をして、結果は以下のような感じです。

 

結果

  • 有酸素運動群は平均テロメア長の著しい伸びを示した
  • 最高酸素摂取量は有意に増加した
  • 有酸素運動群のみが知覚ストレスを有意に減少させた

 

結果は24週間の有酸素運動でテロメア長の著しい伸びを示しました。特に高いストレスを持った人のテロメア消費を遅らせる可能性が示されています。

座りがちでストレスの高い介護者は特に有益である可能性がありますが、座りがちで健康な人でもテロメアの延長を示す可能性もあるとか。運動不足かつストレスレベルの高い人は有酸素運動をぜひ取り入れたいところです。

 

著者はこの結果について以下のように述べています。

 

有酸素運動は介護者のような心理的・生理学的にストレスが高く、速いテロメア消耗のリスクがある個人のテロメアを保護するのに推奨します。

 

またメンタル面からテロメア長に影響を及ぼす可能性があるので、マインドフルネスベースで今後の研究を勧めることをオススメしていました。もしかしたら、マインドフルネスでもテロメア長の改善が見られるかもしれませんね。

自分でストレスが溜まっていると感じていて、運動不足だという人は1日20-30分、週3-5回の有酸素運動を取り入れてみてください。

 

それではぜひ参考に。

 

 

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