犬とストレスの研究では、犬と触れ合うとストレスホルモンが有意に減少すると発表されました。
犬は人の友だちよりもストレスを解消した研究
この研究(1)は50人の大学生を対象として行われました。参加者はランダムで以下の3つに分けられています。
グループ分け
- 犬群:16人
- 友達群:16人
- 対照群:18人
参加者は40分間リラックスするよう依頼されました。犬群はセラピー犬のゴールデンレトリバーにおやつをあげたり、かわいがったりします。一方の人群はそれぞれ友達を連れてきて、会話をしました。対照群は静かに座っているよう指示されています。
それからトリーア社会ストレステストを行いました。このテストは3分間プレゼンや暗算パフォーマンスを行うという内容です。ざっくりいえば、参加者にストレスを与えたわけです。
そして、唾液サンプルや心拍数、アンケートを行って終了しました。結果は以下のような感じ。
結果
- 犬群が友達・対照と比較して、有意に低いコルチゾールを持っていた
- 犬群はストレステスト中の心拍数が落ち着いていた
- 不安スコアは有意差なし
結果は犬がコルチゾールを減少させると示しています。さすがは犬様ですね。生理学的な反応まで確認できたのは素晴らしいです。
著者はストレスを解消した理由として以下のように述べています。
推測ではありますが、コルチゾールの減少はペットの犬が参加者を見つめると増加することが知られている「ポリペプチドホルモン」や「オキシトシン(幸せホルモン)」によって仲介されるかもしれません。さらに犬群の参加者には、おやつをあげることを許可しました。手の摂食行動に対する犬の反応は、オキシトシンレベルの上昇を引き起こしたかもしれません。
ということで、犬が幸せホルモンを増やした影響で、ストレスホルモンが減少した可能性があります。犬が幸せホルモンを上昇させる研究は多くあるので、不自然ではない話ですね。
犬派の自分としては嬉しい限りです。それではぜひ参考に。