新しい研究によると、高い頻度の出張が悪い睡眠やアルコール頻度、不安、抗うつ症状を報告する割合が高いという調査結果が出ています。
頻度の高い出張でメンタルはどんな影響を受ける?
この研究(1)は年一度の健康診断を受けた従業員18,328人を対象として行われました。参加者は健康に関する質問表をオンラインで回答しています。
質問内容
- 出張で外出する日数
- 喫煙の有無
- アルコールの頻度
- 過去1ヶ月の運動
- 不安尺度
- 睡眠
ほぼすべて主観的な分析となっています。また今回の分析では、出張を5つのグループに分類しました。
1ヶ月あたりの出張数分類
- 0泊:11.7%
- 1-6泊:55.7%
- 7-13泊:22.4%
- 14-20泊:8.6%
- 21泊以上:1.7%
そして、結果は以下のような感じ。
結果
- 7泊以上出張する人は日数が増えるにつれて、悪いメンタルが著しく増加
- 21泊以上出張する人は喫煙率や悪い睡眠の報告、座る時間、アルコール頻度、不安、抗うつ症状の傾向が高かった
- 逆に出張のない人でも喫煙率は高かった(U字型の曲線)
これらの結果から、出張頻度の高さは行動面や精神面の悪影響と関連しているとわかりました。健康に悪い理由としては以下のような理由が挙げられています。
出張がメンタルに悪い要因
- 家族や社会的なつながりからの離脱
- 時差ボケ
- 自分のスケジュール管理の欠如
- 仕事の意思決定の幅が小さい
これらから出張のストレスが増加するとか。過去の研究(2)では肥満や心血管疾患リスクと関連も見られているので、出張は健康面に悪影響があるかもしれませんね。
とはいえ、出張をなくすのは難しいので、何らかの対策が必要となります。著者は対策として以下のように述べています。
政策レベルでは企業は出張の多い従業員に、エクササイズ施設や健康的な食事ができる宿泊施設を提供すべきである。また睡眠衛生とストレス管理技術のトレーニングを提供することができ、これにはマインドフルネス瞑想やヨガ、太極拳、その他の心身の習慣が含まれる。個人レベルでは、食事や運動、アルコール摂取、睡眠に関する決定に責任を持つ必要があります。
出張が多い人はストレスと時差ボケの対策は考えたいところですね。ストレス対策や時差ボケは以下の記事を参考にしてみてください。
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それではぜひ参考に。