ビジネスパーソンに必須な31の能力と評価基準一覧

 

このページではビジネスパーソンに必須な能力をまとめています。情報元は中央大学のコンピテンシー定義一覧(1)です。非常に良いまとめで、公式サイトには情報が1枚にまとめられたPDFも掲載されているのでそちらもどうぞ。

コンピテンシー定義一覧

 

コミュニケーション力

コミュニケーション力は「他人の意見あるいは記述された文章を正しく理解したうえで、それに対する自分の意見を明確に表現する。効果的な説明方法や手段を用いて、関係者を納得させる」と定義されています。この能力は以下の5つのスキルで構成されています。

 

傾聴力

定義

他人の意見を聞き、正しく理解し、尊重する

 

レベル0 意見を聞き、理解することができていない
レベル1 相手の意見を一通り理解している
レベル2 相手の意見を十分理解している
レベル3 相手の意見を十分理解し、自分と異なる意見にも耳を傾けている
レベル4 相手の意見を十分理解し、自分と異なる意見にも耳を傾け尊重している
レベル5 相手の意見を十分理解し、背景の多様性(文化・習慣・価値観等)に起因する多くの意見にも耳を傾け尊重している

 

読解力

定義

記述された内容を正しく理解する

 

レベル0 記述された内容を理解できていない
レベル1 記述された内容を理解しようとしている
レベル2 記述された内容を十分理解している
レベル3 記述された内容を十分理解した上で、記述されていない内容があることを考慮し、真意をある程度理解している
レベル4 記述された内容、記述されていない内容を含めて真意を十分理解している
レベル5 記述された内容の真意を、背景の多様性(文化・習慣・価値観等)に起因する記述されていない内容を含めて、十分理解している

 

記述力

定義

正しい文章で他人が理解できるように記述する

 

レベル0 記述された文章を他人が理解できない、あるいは、記述された文章に重大な誤りがある
レベル1 正しい文章で、他人が一通り理解できるよう記述することができる
レベル2 正しい文章で、他人が十分理解できるよう記述することができる
レベル3 正しい文章で、他人が十分理解できる記述となるよう工夫をしている
レベル4 正しい文章で、他人が十分理解できる記述となるよう秀でた工夫をしている
レベル5 正しい文章で、背景の多様性(文化・習慣・価値観等)に起因して異なる意見を持つ他者でも十分理解できる記述となるよう秀でた工夫をしている

 

提案力

定義

適切な手順・手段を用いてわかりやすく説明したうえで、自分の意見を効果的に伝える

 

レベル0 効果的な手順・手段を用いてわかりやすく説明できない
レベル1 効果的な手順・手段を用いてわかりやすく説明しようとしている
レベル2 効果的な手順・手段を用いてわかりやすく説明できている
レベル3 適切な手順・手段を用いてわかりやすく説明したうえで、自分の意見を効果的に伝えている
レベル4 適切な手順・手段を用いてわかりやすく説明したうえで、自分の意見を効果的に伝え、自分と異なる意見を持つ相手からも十分な理解を得ている
レベル5 適切な手順・手段を用いてわかりやすく説明したうえで、自分の意見を効果的に伝えることで、多様な背景に起因して異なる意見を持つ相手からも十分な理解を得ている

 

議論力

定義

議論の目標を設定し、それに合わせて議論を展開する

 

レベル0 一方的な主張に終わっている。あるいは意見を述べていない、誤った意見のために議論にならない
レベル1 議論の目標を設定し、それに合わせて議論を展開しようとしている
レベル2 議論の目標を設定し、それに合わせて議論を展開している
レベル3 議論の目標を設定し、それに合わせて、自分と異なる意見を持つ相手とも議論を展開している
レベル4 議論の目標を設定し、それに合わせて、自分と異なる意見を持つ相手とも議論を展開し相互理解を得ている
レベル5 議論の目標を設定し、それに合わせて、背景の多様性(文化・習慣・価値観等)に起因して異なる意見を持つ相手とも議論を展開し相互理解を得ている

 

問題解決力

問題解決力は「課題を正しく理解する。解決策を立て実行する。その結果を検証し、計画の見直しや次の計画への反映を行う」と定義されています。構成されているスキルは以下の5つです。

 

課題発見

定義

現状と目標(あるべき姿)を把握し、その間にあるギャップの中から、解決すべき課題を見つけ出す

 

レベル0 与えられた課題を正しく理解できない
レベル1 与えられた課題を正しく理解できている
レベル2 現状と目標を把握し、その間にあるギャップの中に問題を見つけている
レベル3 現状と目標を把握し、その間にあるギャップの中から、解決すべき課題を見つけ出している
レベル4 現状と目標を把握し、その間にあるギャップの中から、解決すべき課題を見つけ出し優先順位付けができている
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で現状と目標を把握し、その間にあるギャップの中から、随時解決すべき課題を見つけ出し優先順位付けができている

 

課題分析

定義

課題の因果関係を理解し、真の原因(本質)を見出す

 

レベル0 課題の因果関係や本質を理解できない、または、見出せない
レベル1 課題の因果関係や本質を理解しようと見出す努力をしている
レベル2 課題の因果関係を理解し、そこから本質を見出そうと努力している
レベル3 課題の因果関係を理解し、本質を見出している
レベル4 課題の因果関係を理解し、かつ、本質を見出した上で、解決の方向性を認識している
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で課題の因果関係を理解し、かつ、本質を見出した上で、解決の方向性を随時認識している

 

論理的思考

定義

複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。論理的に自分の意見や手順を構築・展開できる

 

レベル0 複雑な事象を整理し、構造化できない
レベル1 複雑な事象を整理し、構造化しようと努力している
レベル2 複雑な事象を整理し、構造化できる
レベル3 複雑な事象を整理し、構造化できる。自分の意見や手順を論理的に展開できる
レベル4 複雑な事象を整理し、構造化できる。意見や手順を論理的に展開し、相手を納得させることができる
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で複雑な事象を整理し、随時構造化できる。意見や手順を論理的に展開し、相手を納得させることができる

 

計画実行

定義

目的と目標を設定し、順序立てて計画して確実に実行する

 

レベル0 場当たり的な行動をしている
レベル1 目的と目標を設定し、計画を立てているが、計画倒れで実行イメージが伴わない
レベル2 目的と目標を設定し、計画を立ててそれを実行している
レベル3 目的と目標を設定し、計画を立て、その計画通りに実行している
レベル4 目的と目標を設定し、複数の方法から最善の方法を選択し、計画を立て実行している
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で目的と目標を設定し、複数の方法から最善の方法を随時選択し、計画を立て実行している

 

検証

定義

計画して実行した結果を正しく評価し、計画の見直しや次期計画への反映を行う

 

レベル0 結果を検証していない
レベル1 結果を一通り検証している
レベル2 結果を正しく評価している
レベル3 結果を正しく評価し、計画の見直しや次期計画への反映を行なっている
レベル4 結果を正しく多面的に評価し、計画の見直しや次期計画への反映を行なっている
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で結果を正しく多面的に評価し、計画の見直しや次期計画への反映を随時行なっている

 

知識獲得力

知識獲得力は「継続的に深く広く情報収集に努め、取捨選択した上で、知識やノウハウを習得し、関連付けて活用する」と定義されています。この能力を構成しているのは以下の3つのスキルです。

 

学習

定義

専門知識のみならず自然科学および人文社会科学に関するものも含めて、幅広い分野で知識やノウハウを深く習得することを継続する

 

レベル0 自ら新しい知識やノウハウを習得できていない
レベル1 限定的な知識やノウハウの習得に留まっている
レベル2 自ら新しい知識やノウハウの習得に努めている
レベル3 専門知識のみならず自然科学および人文社会科学に関するものも含めて、幅広い分野で、深く知識やノウハウを習得している
レベル4 専門知識のみならず、自然科学および人文社会科学に関するものも含めて幅広い分野で、知識やノウハウを深く習得することを継続している
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で専門知識のみならず、自然科学および人文社会科学に関するものも含めて幅広い分野で、知識やノウハウを深く習得することを継続している

 

応用力

定義

入手した知識やノウハウを関連付けて活用する

 

レベル0 入手した知識やノウハウが関連付けられていない
レベル1 入手した情報や知識やノウハウが一通り関連付けられている
レベル2 入手した知識やノウハウを関連付けて活用している
レベル3 入手した知識やノウハウを関連付け、自ら工夫して活用している
レベル4 入手した知識やノウハウを関連付け、他者が思いつかない形で活用している
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で入手した知識やノウハウを関連付け、他者が思いつかない形で随時活用している

 

情報収集力

定義

必要な情報を入手し、精査した上で、取捨選択して自分のものとする

 

レベル0 必要な情報が入手できない
レベル1 通り一遍の情報入手に留まっている
レベル2 情報を入手し、精査している
レベル3 工夫して情報を入手し精査した上で、取捨選択して自分のものとしている
レベル4 様々な手段を駆使し、情報を入手している。信頼性が高い情報のみを選択して自分のものとしている
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で様々な手段を駆使し、情報を入手している。信頼性が高い情報のみを選択して自分のものとしている

 

組織的行動能力

組織的行動能力は「チーム、組織の目標を達成するために何をすべきか、複数の視点から多面的、客観的に捉え、適切な判断を下し、当事者意識をもって行動する。その際、他者とお互いの考えを尊重し、信頼関係を築いてそれを維持しつつ行動する」と定義されています。

 

バランス力

定義

複数の視点から、多面的、客観的に物事を捉えた適切な判断を基に行動する

 

レベル0 視野が狭く、周りが見えない。偏った考え方をする
レベル1 事実に基づいた視点で客観的に物事を捉えている
レベル2 複数の視点から多面的、客観的に物事を捉えている
レベル3 複数の視点から多面的、客観的に物事を捉えた適切な判断を基に行動している
レベル4 複数の視点から多面的、客観的に物事を捉え、影響範囲や関係者の利害を幅広く考慮したうえで適切な判断を下し、それを基に行動している
レベル5 多様性(文化・習慣・価値観等)を有する集団の中で複数の視点から多面的、客観的的に物事を捉え、影響範囲や関係者の利害を幅広く考慮したうえで適切な判断を下し、それを基に行動している

 

役割認識

定義

チーム、組織の目標を達成するために個人の役割を理解し、当事者意識を持って行動する

 

レベル0 自分の役割を認識していない
レベル1 自分の役割を認識しているが、行動に移せない
レベル2 個人の役割を理解し、当事者意識を持って行動している
レベル3 個人の役割を理解し、当事者意識を持って行動する。また状況によって役割を柔軟に変え行動する
レベル4 基本的な役割を理解したうえで行動する。また状況ごとに役割を柔軟に変え、役割を超えた働きをする
レベル5 多様性(文化・習慣・価値観等)を有する集団の中で基本的な役割を理解したうえで行動する。また状況ごとに役割を柔軟に変え、役割を超えた働きをする

 

主体性

定義

物事に対して自分の意志・判断で責任を持って行動する

 

レベル0 誰かに指示されてもやらない、できない
レベル1 誰かに指示されたことのみ行っている
レベル2 何も言われなくても行動は起こすが、単なるマニュアル的行動をとる
レベル3 物事に対して自分の意志・判断で責任を持って行動している
レベル4 物事に対して自分の意志・判断で責任を持って行動し、その行動に工夫・独自性が見える
レベル5 多様性(文化・習慣・価値観等)を有する集団の中で物事に対して自分の意志・判断で責任を持って行動し、その行動に工夫・独自性が見える

 

協働

定義

共通の目標を達成するためにお互いの考えを尊重し、信頼関係を築くような行動をとる

 

レベル0 チームで作業ができない、自己中心的な行動をする
レベル1 チームで作業できるが、目標を達成するために自ら動かない
レベル2 チームでの作業、行動において共通の目標を理解し達成するため行動できる
レベル3 チームでの作業、行動をするとき、共通の目標を達成するためにお互いの考えを尊重し、信頼関係を築くような行動をとる
レベル4 チームでの作業、行動をするとき、共通の目標を達成するためにお互いを尊重し、信頼関係を構築・維持しようと自ら工夫して行動する
レベル5 多様性(文化・習慣・価値観等)を有する集団の中で作業、行動をするとき、共通の目標を達成するためにお互いを尊重し、信頼関係を構築・維持しようと自ら工夫して行動する

 

率先力

定義

先に立って実践する。先に立って模範を示し、他を誘導する

 

レベル0 行動しない
レベル1 他者に従って、あるいは真似をして行動している
レベル2 先に立って実践している
レベル3 先に立って実践している。先に立って模範を示し、他を誘導している
レベル4 先に立って実践している。先に立って模範を示し、他を誘導している。さらに目指すべき方向性を示し、他を導いている
レベル5 多様性(文化・習慣・価値観等)を有する集団の中で先に立って実践している。先に立って模範を示し、他を誘導している。さらに目指すべき方向性を示し、他を活かしつつ導いている

 

創造力

創造力は「知的好奇心を発揮して様々な専門内外のことに関心を持ち、それらから着想を得て今までになかった新しいアイディアを発想する。その際、関連法令を遵守し、倫理観を持って社会に対して負っている責任を果たす」と定義されます。構成されているスキルは以下の5つです。

 

発想力

定義

既存の枠にとらわれず、今までに無かった新しいアイディアを生み出す

 

レベル0 新しい考え方を持とうとしない
レベル1 ヒントを与えられた場合、新しい考え方で物事にとり組む
レベル2 自分で適切なデータを収集・参照し、新しい考え方で物事に取り組む
レベル3 経験したことがないことでも既存の枠にとらわれず、今までに無かった新しいアイディアを生み出すことができる
レベル4 これからの社会に示唆を与え貢献するような、独自のアイディアを生み出すことができる
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で、これからの社会に示唆を与え貢献するような、独自のアイディアを生み出すことができる

 

推論力

定義

経験のないことや将来起こりうることを推し量る

 

レベル0 経験のないことや将来起こりうることを推し量ることができない
レベル1 既知の事柄をもとにして経験のないことや将来起こりうることを推し量ろうとする
レベル2 既知の事柄をもとにして経験のないことや将来起こりうることを推し量る
レベル3 前例のないことについて将来起こりうることを推し量る
レベル4 前例のないことについて将来起こりうることを複数通り推し量る
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で、前例のないことであっても将来起こりうることを複数通り推し量る

 

感動力

定義

すぐれた芸術や技術、あるいは斬新なアイディアに接して強い印象を受け、新たな取り組みの原動力とする

 

レベル0 すぐれた芸術や技術、あるいは斬新なアイディアに興味を持たない
レベル1 すぐれた芸術や技術、あるいは斬新なアイディアに興味を持つ
レベル2 すぐれた芸術や技術、あるいは斬新なアイディアに接して強い印象を受け、心を奪われる
レベル3 すぐれた芸術や技術、あるいは、斬新なアイディアに接して強い印象を受け、新たな取り組みの原動力とする
レベル4 すぐれた芸術や技術、あるいは、斬新なアイディアに接して強い印象を受け、積極的に新たな取り組みの原動力とする
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中で、すぐれた芸術や技術、あるいは、斬新なアイディアに接して強い印象を受け、積極的に新たな取り組みの原動力とする

 

探求心

定義

旺盛な知的好奇心を持ち、専門であるなしに関わらず、未知の知識を取り入れようとする

 

レベル0 新たな知識を得ようという姿勢を持たない
レベル1 普段から自分が興味のある分野について情報収集の努力をしている
レベル2 自分の専門内外に関わらず幅広い知的好奇心を持ち、新たな知識を取り入れようと、一部は実際に行動している
レベル3 自分の専門内外に関わらず幅広い知的好奇心を持ち、新たな知識を意欲的に取り入れようと、実際に行動している
レベル4 自分の専門内外に関わらず幅広い知的好奇心を持ち、新たな知識を意欲的に取り入れようと、積極的に行動している
レベル5 変化する環境、多様な環境の中で、自分の専門内外に関わらず幅広い知的好奇心を持ち、新たな知識を意欲的に取り入れようと、積極的に行動している

 

倫理

定義

関連法令遵守。自らの取り組みや仕事が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し,社会に対して負っている責任を果たす

 

レベル0 関連法令を理解していない
レベル1 関連法令を理解して遵守している
レベル2 関連法令を理解して遵守している。自らの取り組みや仕事が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、社会に対して負っている責任を認識している
レベル3 関連法令を理解して遵守している。自らの取り組みや仕事が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し,社会に対して負っている責任を認識し、一部は実際に行動している
レベル4 関連法令を理解して遵守している。自らの取り組みや仕事が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し,社会に対して負っている責任を認識し、その責任を果たす
レベル5 関係する国・地域の法令や国際法を理解して遵守している。絶えず変化し多様性を増す環境の中で、自らの取り組みや仕事が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し,社会に対して負っている責任を認識し、その責任を果たす

 

自己実現力

自己実現力は「自らを高めるため、常に新しい目標を求め、その実現のために道筋を考え、努力する。その際、自己管理と改善のための工夫を怠らない」と定義されています。構成されているスキルは以下の5つです。

 

目標設定

定義

自らを高めるための適切な目標を設定する

 

レベル0 目標を設定することができない
レベル1 おぼろげな目標を設定することができる
レベル2 明確な目標を設定することができる
レベル3 自らを高めるための適切な目標を設定し、さらにそれを達成するための具体的な指標を設定することができる
レベル4 継続的に自らを高めるための適切な目標を設定し、さらにそれを達成するための具体的かつ最適な指標を設定することができる
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中でも継続的に自らを高めるための適切な目標を設定し、さらにそれを達成するための具体的かつ最適な指標を設定することができる

 

スケジュール管理

定義

目標の実現のために適切な行動計画を立案し、計画遂行のために(メモを取るなどの)スケジュール意識を持って行動する

 

レベル0 スケジュール意識がない。いつ何をしなければならないかを把握していない
レベル1 スケジュール意識はあるがメモを取らない。いつ何をしなければならないかを理解しているが一部できない
レベル2 スケジュール意識があり、メモを取る。行動計画の立案はできるが、突発的な事態に対応できない
レベル3 行動計画の立案ができ、突発的な事態に対応できる
レベル4 行動計画の立案ができる。突発的な事態に臨機応変に対応し、必要に応じて適切な対応、調整ができる
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中でも行動計画の立案ができる。突発的な事態に臨機応変に対応し、必要に応じて適切な対応、調整ができる

 

自己管理

定義

目標達成のために必要な日常生活の管理(時間管理、衛生管理、健康管理、金銭管理など)を行い、適時的確な行動を取る

 

レベル0 日常生活の管理を怠っている
レベル1 日常生活の管理を行っている
レベル2 日常生活の管理を行っている。定期的に健康診断を受け、普段の生活に生かし体調を崩さないようにする
レベル3 日常生活の管理を行っている。定期的な健康診断を受け、その結果を踏まえて健康維持のための積極的な取り組みを行っている
レベル4 日常生活の管理を行っている。定期的な健康診断を受け、その結果を踏まえて健康維持のための積極的な取り組みを継続的に行っている
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中でも生活の管理を行い、発生しうる事態に対応した予防策、対処法を計画し、備えている

 

ストレスコントロール

定義

ストレスと上手に付き合い、それによる悪影響を最小に抑える

 

レベル0 ストレスの解消法を知らず溜め込んでしまう
レベル1 ストレスが溜まると察知して解消するか、これ以上蓄積しないよう行動する
レベル2 普段から自分のストレスを意識的にチェックし、自分に合った方法で解消することができる
レベル3 普段から自分のストレスを意識的にチェックし、自分に合った方法で上手に解消することができる
レベル4 普段から自分のストレスを意識的にチェックし、強いストレスを感じた際も、自分に合った方法で解消したり低減したりすることができる
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中でも自分のストレスを意識的にチェックし、強いストレスを感じた際も、自分に合った方法で解消したり低減したりすることができる

 

達成志向

定義

普段から新しい目標を求めており、自分で設定してそれを達成しようと道筋を立て、努力する。改善のための工夫をする

 

レベル0 目標が与えられても達成しようと努力しない。最初からあきらめている。すぐにあきらめる
レベル1 目標が与えられるとそれを達成しようと努力する
レベル2 普段から新しい目標を求めており、自分で設定してそれを達成しようと努力する
レベル3 普段から新しい目標を求めており、自分で設定してそれを達成しようと努力する。そのための道筋を立て、改善のための工夫を怠らない
レベル4 普段から新しい目標を求めており、自分で設定してそれを達成しようと努力する。失敗しても効果的な改善を行い、あきらめず繰り返し挑戦する
レベル5 絶えず変化し多様性を増す環境の中でも新しい目標を求めており、自分で設定してそれを達成しようと努力する。失敗しても効果的な改善を行い、あきらめず繰り返し挑戦する

 

多様性創発力

多様性創発力は、「多様性(文化・習慣・価値観等)に適切に対応しつつ、自らの存在感を高め、その協同から、相乗効果を生み出すことで、新たな価値を得る」と定義されています。

 

自確力

定義

自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を正しく理解したうえで、自分が何を望むか、かつ、まわりが自分に何を望んでいるのかを判断し、行動する

 

レベル0 異なる文化・習慣・価値観等に接したときに、自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を意識しない
レベル1 自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を意識し、理解しようとしている
レベル2 自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を正しく理解している
レベル3 自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を正しく理解し、自分が望む行動、あるいはまわりが自分に望む行動をしている
レベル4 自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を正しく理解したうえで、自分が何を望むか、かつ、まわりが自分に何を望んでいるのかを判断し、行動している
レベル5 自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を正しく理解したうえで、自分が何を望むか、かつ、まわりが自分に何を望んでいるのかを判断し、行動することで存在感を高めている

 

融合力

定義

異なる文化・習慣・価値観等の相互理解を得て適切に対応し、互いに学び続けている

 

レベル0 異なる文化・習慣・価値観等の存在を意識していない
レベル1 異なる文化・習慣・価値観等の存在を意識し、理解しようとしている
レベル2 異なる文化・習慣・価値観等を理解し、受け入れている
レベル3 異なる文化・習慣・価値観等を理解し、受け入れるとともに、自らの慣れ親しんだ文化・習慣・価値観等を伝えている
レベル4 異なる文化・習慣・価値観等の相互理解を得て適切に対応している
レベル5 異なる文化・習慣・価値観等の相互理解を得て、適切に対応し、互いに学び続けている

 

協創力

定義

多様性(文化・習慣・価値観等)がある複数人の協同により、相乗効果を生み出すことで、新たな価値を得る

 

レベル0 多様性(文化・習慣・価値観等)がある複数人の協同にもかかわらず、むしろマイナスの成果となっている
レベル1 多様性(文化・習慣・価値観等)がある複数人の協同にもかかわらず成果が得られない
レベル2 多様性(文化・習慣・価値観等)がある複数人の協同により、人数相応の成果は得られていないが、一定の成果がある
レベル3 多様性(文化・習慣・価値観等)がある複数人の協同により、人数相応の成果を得ている
レベル4 多様性(文化・習慣・価値観等)がある複数人の協同により、相乗効果を生み出している
レベル5 多様性(文化・習慣・価値観等)がある複数人の協同により、相乗効果を生み出すことで、新たな価値を得ている

 

まとめ

今回紹介した31の能力は中央大学の学生向けに作成されたものですが、ビジネスパーソンにも役立つ内容となっています。能力を俯瞰してみたときに、自分の強みや弱みを発見するのに利用できそうです。

それではぜひ参考に。

 

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