世界各国で使われているマーケティング指標を調査した結果

世界で使われるマーケティング指標

 

世界で使われているマーケティング指標の研究が面白かったです。この研究によると、最も使われているマーケティング指標は満足度なのだとか。

 

16か国で使われているマーケティング指標を調査した研究

この研究(1)は16ヶ国のマーケティング指標をガッツリ調査したものです。各国の社会情勢や文化によって、マーケティング指標が変わるかを調べたわけですね。

対象となった国は以下の通りです。

 

対象の国

  1. アジア:中国、インド、インドネシア、日本、韓国、トルコ
  2. オセアニア:オーストラリア
  3. ヨーロッパ:フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、イギリス
  4. 北米:カナダ、アメリカ
  5. ラテンアメリカ:ブラジル、メキシコ

 

調査はすべてアンケートで、1,637企業のマネージャーによる4,384の経営上の決定が回収されました。

アンケートでは以下のような質問をしています。

 

質問内容

  1. 指標の数
  2. マーケティング・財務指標
  3. 組織文化
  4. 国民文化

 

結果は以下のような感じ。

 

結果

  • 指標の使用量が多いのは「韓国(11.72)」「中国(11.14)」「インド(10.72)」
  • 指標の使用量が少ないのは「日本(4.29)」「フランス(5.79)」「アメリカ(7.38)」
  • 最も使われた指標は「満足度(53%)」「認知度(45%)」「ROI(43%)」
  • 日本では「認知度(27%)」「純利益(24%)」「恐怖指数(24%)」
  • 不確実性が高い社会ほど、多くの指標を使う傾向がある
  • 集団主義が強い社会ほど、指標が少ない傾向があった
  • 上下関係が少ない社会ほど、指標が多い傾向があった
  • 自己主張の少ない社会ほど、指標が多い傾向があった
  • 未来志向ではない社会ほど、指標が多い傾向あり
  • 内部中心の組織文化ほど、指標が多い傾向あり
  • 自由(有機的)な組織文化ほど、指標が多い傾向あり

 

結果は日本が指標の使用量の少ない国で、指標の多さが国や組織レベルの文化と関連していました。日本の目線で見ると、部分的に共感できる結果もあります。

ただ残念なことに、追加分析では指標の使用量増加とマーケティングパフォーマンスは関連が見られています。私感ではマーケティング指標が少ない方が良いと思っていたので、びっくりです。

 

著者はこの結果について以下のように述べています。

 

私たちの主な成果の一つはより大きな集団主義や自己主張、上下関係、未来志向(不確実性回避)を持ち、企業文化に内部中心や自由なプロセスが欠けている国の経営者はマーケティングの意思決定において、少ない測定基準しか利用しないということである。国際的な企業の幹部がマネージャーに多くの指標を用いる必要性を伝えようとするとき、文化的に敏感なコミュニケーションは我々が考慮した変数(不確実性の回避や集合主義、自己主張、上下関係、パフォーマンス、将来の方向性)について国の文化の理解を反映している可能性がある。

 

個人的に「マーケティング指標が少ない方が良い」と考えているのは国の文化的な側面もあるのかもしれませんね。

それではぜひ参考に。

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Copyright© ネクストサピエンス│ビジネスマンの科学メディア , 2019 All Rights Reserved.