たまたま見かけたYouTubeの動画(1)でやっていた「8段階のバランスシート」がとても参考になったので、メモ。
中小企業向けの目標バランスシートや理想的なバランスシートが解説されていて、とても為になりました。
8段階のバランスシートは悪い順に記載しています。
8段階のバランスシート
8.現預金【超少】/借入金【過多】
最も悪いのは手元資金が少なく、借入金が多い状態。
赤字が続いている。
7.現預金【超少】/借入金【少】
借入金は少ないが、現預金も少ない。
8よりはマシだが、手元資金が少ない点が悪い。
6.現預金【超少】/無借金【超少】
無借金だが、現預金も少ないケース。
「無借金」と自慢している会社があるが、現預金が少なければ、ただの勘違い。
緊急時のための現預金が少ないと危険なため。
特にこういう会社はいざという時に借りられないケースも多々あるので、なおさら危険。
5.現預金【少】/借入金【過多】
ある程度現預金はあるが、借入金が多いケース。
中小企業に最も見られる状態。
実質無借金とはいえない。
4.現預金【過多】/借入金【過多】
現預金が多く、借入金も多くある会社。
コロナ融資を受けた会社はこういう状態が多い。
不確実な環境では無理に借り入れを返す必要もないため、この状態でも問題はない。
しかし、こういう状態が長く続くと、銀行を向いた経営になりやすいため、注意が必要。
また借り入れを返すためにいくら稼がなければいけないのかという視点が薄くなりやすい。
平常時はオススメしない。
3.実質無借金(☆中小企業の目標)
現預金が総資産の30%以上で、それと同程度の借入金に抑えられていて、自己資本比率が30%以上ある状態。
現預金を総資産の30%以上持っている会社は意外と少ない。
中小企業の目標にすべきバランスシート。
2.優良な「実質無借金」
現預金が総資産の50%以上で、借入金が現預金を下回っている状態。
いつでも借入金を返せるため、お付き合いで借りているようなイメージ。
1.理想の無借金(☆理想のBS)
完全な無借金状態。
完全な無借金はリスクがあると言われているが、ここまで現預金が充実していれば問題はない。
いつでも借り入れが可能で、純資産も60%以上ある。
ぜひ参考に。